絵が上手くなる方法で「描く練習」以外にあるコツをガチ勢が教える

こんにちは、さだぢ(@sadaji_art)です!

この記事を読んでるということは「絵が上手くなりたい」もしくは「描く練習以外の方法で上手くなるコツに興味がある」ということだと思います。

自分も絵が上手くなりたくて壁にぶつかって悩んでた時期があって、絵を描く前に一歩引いて客観的にやり方を見つめ直してもいいんじゃないかなぁと色々考えたことがあって…。

そこで視点を変えて絵が上達するのに「描く」以外にも有効なことをまとめました。

俺は基本的に練習嫌いですが、最初に結論を言うと脳の性質を上手く利用したり、自分の意志力に頼らず「仕組みを作る」のがコツ。

ちなみに自分は「絵が上手くなる」という点においてはガチ勢です。

絵に関する経歴はザックリこんな感じ。

  • 18歳までほとんど描いたことない
  • 藝大目指して美術予備校で浪人
  • 3DCGと2D職の職務経験
  • 現役で絵の仕事をしている

小さい時から絵を描いてきた人種ではないですが、だからこそ絵が上手くなるための意識や考え、方向性といった方法論について的確にポイントを書けるかなぁと。

自分の得意分野は下の絵みたいなフォトリアル系で、時々Youtubeにメイキング動画を投稿したりTwitterで考察やTipsを呟いたりしてるのでどの程度のレベル感か参考にしてもらえれば…!

ギャラリーから他にどんな絵を描いてるか見れるよ

ギャラリー過去の作品一覧

描くのではなく検証厨になる…?

※上のツイートは検証を画像にまとめたもの

「検証厨」は絵を描くことより絵を検証する行為が大好きな人のことで、俺自身もTwitterで自分で咀嚼した内容を定期的にまとめてます。

なぜなら絵を描く練習より楽だし!

絵が上手くなるメカニズムって描いてるから上手くなるのではなくて気付きが増えること、つまりインプットが増えることで上手くなるのでは?という考えの元で絵を描くのが面倒くさい時期に楽に上達出来る方法がないか考えた結果、効果的だったのが2つ。

  • 気付きを言語化すること
  • 記録すること

言語化も記録も「なんとなく」を可視化する行為でつまるところ「知らなかったことやモヤッっとしてた理解を見える形にする」ということ。

分かってるけどモヤッとしてた部分を可視化すると再現性が生まれて、分からない部分を可視化すると改善出来るようになるのが「見える化」させる意味かなぁと。

絵は観察した結果と自分の認識のズレに気付いた時に上手くなるんだけど、言語化はデッサンでいうところの「観察」にあたる行為、記録は「認識のズレ」を発見にあたる行為なので、絵の練習に近い部分もある。

デッサンをなぜやるのか藝大を志し半ば挫折した俺が考えてみた

2017.04.19

絵を描いて検証する場合のコツ

ついでに絵を描いて検証する場合のポイントも紹介。

絵を検証するのは基本的にはハウツーやお手本を模倣する形になります。

模写のコツとおすすめの練習について美術系としての経験から考える」でも書いてますが、最大のポイントは色写し形写しにならないことで、仕組みを真似できてるか、再現性がある絵が描けてるか、を答え合わせする感覚で描くことです。

以下の流れのイメージ。

  1. お手本を用意する
  2. 絵を描く前に読み取る
  3. 読み取ったことを言語化する
  4. 言語化した内容を元に絵を描く
  5. お手本と比較する
  6. 気付きや違いを記録する

検証で絵を描く場合は「言語化した内容で視覚化出来てるかどうか」をチェックすることが目的で、これを反復してインプットを定着させて精度を高めることができれば検証厨の仲間入り!

模写のコツとおすすめの練習について美術系としての経験から考える

2017.11.29

「TPS」は正義

DPSって聞いたことありますか?

Damage Per Secondの略で、「単位時間当たりの火力」を指すゲーム用語。

DPS(ゲーム用語) – アニオタWiki

TPSはDPSをもじった造語で「Try Per Second」の略で「単位時間当たりの試行回数」

つまり反復した回数。

例えば1週間のうちに1回より2回、2回より3回…といった具合に特定の期間でどれだけ周回出来たかの度合を示す言葉で、一度理解した内容を再現できるようになるまでひたすら反復することは単調ですが効果抜群で実際に上手い人ってトライ&エラーのサイクルが早い。

TPSは絵に限らず受験のテクニックやスポーツの上達理論でも大事にされてる考え方。

ちなみに「精度の向上」「速さUP」「理解の定着」が反復することで期待できる効果。

ただし映画やアニメ等を見ながらの「ながら見」でやった場合100回反復しても無駄なのは経験済み

客観視する上で有効だけどマイナーな手法

自分の絵の改善点を発見するために冷静になって見直す…。

いわゆる「客観視」。

絵の練習をする上で「自分の絵を客観視しろ」とよく言われるんですが訓練してないと意外と難しい…個人的に推したい客観視するための有効な手法は「絵を描く作業工程そのものを録画」すること。

検索しても自分のブログしか出てこなかったですが、スポーツの世界では正しいフォームの習得のために自分の動きを録画するのは一般的で絵にも応用出来る手法多分野に幅広く興味を持っておくと応用できるネタが多々あったりする

実際に自分でも作業工程を録画編集してYoutubeでにメイキング動画をあげるようになってから実感していて、録画して作業を振り返ることで改善点に気付きやすくなる上に定着率も高く学校で言うところの「復習」にあたる行為にも近いかなぁと。

加えて人に見せるつもりで作業すると「時間」「工程」に対する意識も芽生えるので「自分は専門学校に特別講師として呼ばれ、1時間という制約の中で生徒たちの前で実演しなければならない」みたいな緊張感のある状況をイメージしながら録画すると効果的。

誰もやってない?絵やイラストの練習に使える別分野から学んだ手法

2017.08.12

メイキング動画で上手い人のプロセスを真似る

これは絵を描く疑似体験だと思っています。

メイキング見る…絵を描いた気になる…脳を錯覚させる?

上手くなる!?

書籍や講座等の文字や画像からでも学べるけど動画と比較した場合で学べる情報量が全然違くて、視覚や聴覚に刺激を与える映像による学習はテキストや画像より定着率が高いらしいです。

映像から描き方やテクニック、作業工程やスピード感を見れるのはプロセスや思考を読み取りやすいし、自分と重ねて作業のイメージトレーニングがしやすい。

今は絵の初心者向けのハウツー動画も数多くあるし、有料無料問わず動画教材をすすめたい。

俺がやっていたことは主にYoutubeの動画を見たり、海外のGnomonやGumroadといった販売サイト、その他サイトからチュートリアルやメイキング動画を購入してプロセスを分析してました。

先ほど紹介した「言語化して記録する」「TPS」を意識すると要領よく吸収できるかなぁと。

上手い人の絵の描き方や進め方、考え方を模倣するのが誰もが真似できる再現性の高い上手くなる方法だと思います。

いやこれは真理、マジで。

大事なことなのでもう一回言う、これは真理。

あくまでも描き方や進め方、思考の話で表面だけパクっても意味ないよ?

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2017.09.15

絵の上達に通じる3DCGで養われる能力の話

※上の画像は当時制作した3DCG作品

仕事にしてた経験から言わせてもらうと…。

3DCGに触れることは絵を描く上で想像以上に訓練になるんですよ!

「俺だけかな?」「気のせいかな?」って最初は思ってたんですが、同じように絵を描いてて3Dにも手を出してた人に話すと共感されることが多かった上に3DCGデザイナー出身のイラストレーターも数多く見てるので3DCGが絵を描く上で役に立つのは間違いないと思ってます。

特にモノの成り立ちや3次元の感覚、ロジカルな絵作りを学ぶのにめちゃめちゃ使える。

3Dで表現するにあたって例え簡単な小物でもちゃんと作ろうと思ったら絵を描く上では必要のなかった構造や質感といった細部まで観察して理解する必要があります。物でなく、アニメーションやエフェクトでも同じ

3Dって言っても自動じゃない、普通に人の手で作ってるから。

ハンドメイドよ?

だから普通に絵心とか観察力とか必要よ?

しかも3Dは集団で共有して作業をするので無駄なことをしないためにも「全体像の設計」「必要な作業の取捨選択」といったプロセスを考えて絵作りする必要があるので、この意識が培われます。

3Dソフトでシュミレーションしたことは画像として出力されるので、理論や現象を視覚的に理解しやすくそのまま絵に反映しやすいです。

結果、3Dを経験すると物を細部まで観察するようになり、ロジック、仕組みで絵作りする意識が身に付き、脳内に小さな3Dのシュミレーション空間が生まれる。

絵を描かずともインプット量と質を増やすことは出来る。

インプットの量と質が上がれば絵は上手くなる。

結果、3Dをやると絵が上手くなる…!

最終的には絵としてアウトプットする練習は必要だけどね!

実体験を元に未経験から3DCGを独学で覚えて上達する方法を書く

2017.09.11

「描く」以外の武器を使ってもいい

※上の画像は2D3D混合で制作した作品

「絵が描ける」以外にも3Dやフォトバッシュの引き出し、レタッチやマットペイントといった技術を持てば絵を描く労力を減らせる上に格段に表現力が上がります

え?ズルやん?

って思うかも知れないですが、気付かないだけで身の回りにあるイラストって色んな手法で制作されてます…つまり絵を描くって手段が1つだと思ってたけど色んな表現方法があるなぁと。

実際に仕事でも使われてるなら手法にこだわる必要はないと思うようになりました。

正直フォトバッシュや3Dを使ったらいきなりいい絵が作れるわけじゃないですが、先ほど紹介した「3DCGをやることで養われる能力の話」と同じで多角的にアプローチする意識を持ってれば表現力は豊かになって結果的に絵が上手くなるパターンって結構多いと思います。

絵を描くのが好きで「ただただ描きたい」というのなら話は別ですが、絵を描くのはあくまで手段でしかなくて最終的な成果物が重要だと考える意識があるならぜひおすすめしたい…!

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承認欲求によるモチベーション

承認欲求(しょうにんよっきゅう)とは、他人から認められたいとする感情の総称である。

承認欲求 – Wikipedia

承認欲求(笑)って聞くと馬鹿にする人が結構いると思います。

ただ人間の持つ承認欲求のエネルギーは想像以上に大きいので活用すべき。

…反応があったら嬉しいですよね?

俺は嬉しい!)^o^(

承認欲求の最たる例が「Twitterのパクツイ(他人のツイートを自分が考えたようにそのままパクること)」で、何の得もないのにパクツイをする人がいるのは承認欲求が満たされるからで、それほどに承認欲求の持つ力は大きくて馬鹿に出来ない。

絵を描く人で承認欲求がない人はいないと思ってて、実際に絵を描く上で周りに褒めてくれる人や一緒に楽しんでくれる人がいるから頑張るモチベーションになってる人も多いと思うし、SNSをモチベーション作りにも使ってる人もそれなりにいると思う。

ただSNSで発信してもスルーされていきなり第三者に評価されることはない…。

なので慣れ合いってよく馬鹿にされますが、他人に絡んだりして「お互いを褒めあえる小さいコミュニティー」を作ってその中で絵を描くモチベーションを育てるのは動機作りとして効果的かなぁと。

反応が貰えることに絵を描く喜びや楽しさを見出せれば、さらなる反応を貰い承認欲求を満たすために上手くなりたい、魅力的な絵を描きたいという原動力にもなるし、そこからさらに反応を貰うために売れる絵、需要のある絵を研究する意識も芽生える…かもしれない

なんだかんだで見てくれる人がいる環境って大事だと思います。

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2017.07.28

拙くても人に絵を教えるということ

自分が学んだことを人に教えると9割近く記憶として定着するそうです。

これは絵の上達でも同じことが言えるので利用しない手はない。

人に教えるつもりで自分の知識や技術をまとめたりするのは思考の整理にもなるし、自分が知らないと教えられないから調べるし勉強もする、というような感じ。

自分はブログの他にTwitterでも定期的に教えるつもりで学んだことを咀嚼してまとめてますが、先ほどの「承認欲求によるモチベーション」も同時に得られる。

※上のツイートは知識を整理して画像にまとめたもの

自分が理解してない部分や間違ってる部分に気付くことができるし、理解を深めることもできて忘れにくくなるので個人的には技術的に拙くても知識が薄くても教えるつもりでアウトプットしていくと上達が早い。

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2017.10.02

ライオンの群れに飛び込んで得る環境の力

※上の画像は「訓練する前」「予備校時代」「仕事にするようになった後」の絵

番外編として自分の経験を元にした環境の話。

絵が上手くなる上で一番効果絶大だと考えてる手法…それがライオンに群れに飛び込むということで、具体的にどういうことかと言うと自分の身の丈に合わないレベルの高い環境に身を置くということです。

藝大に入るために予備校に通ってた時期があって…この予備校というのが藝大の合格率が一番高いレベルのところで、藝大目指すだけあって全国の高校から超高校級の人達が一堂に集まる場所でした。

それに対して俺はというと…。

絵なんかラクガキ程度にしか描いたことがない。

高専出身なので美術の授業もない。

中学まで遡った成績でいうと5段階で2くらいの評価。

例えるならライオンの群れに紛れたヌーのような感じ?

半ば強制的に上手くなったわけですが、自分よりレベルの高い環境に身を置くと自分もそのレベルまで引き上げられるのでは?と思って俺以外にも0からスタートした人は少なからずいて、その人達を見てもほぼ全員上手くなってたのでこの考えに確信を持って環境の力は使えるなと。

ちなみに一部の上手くならなかった人達は大体サボったり、途中で来なくなったりした人達でした

なので素人でもレベルの高い環境に身を置けば嫌でもそのレベルまで引き上げられます、逃げなければ!

絵を作る力の基礎は予備校で培いましたが絵の基礎鍛錬のために美術予備校に学びに来るプロのイラストレーター、デザイナーって意外といるし、時間とお金が必要だけど手堅く誰でも上手くなれる場所かなぁと。

【裏技】絵の初心者でも確実に上達する「環境」についての話

2017.08.03

まとめ|絵の練習は描くことだけじゃない

  • 描くのが面倒だったら検証厨になるという練習方法もある
  • 客観視するのに使える手法は「録画」
  • メイキング動画で上手い人のプロセスを真似る
  • 行き詰ったら3DCGに手を出してみる
  • 「描く」以外の表現方法で上手い絵を制作してもいい
  • 承認欲求も活用してみる
  • 拙くてもいいから人に絵を教えてみる
  • 可能であればレベルの高い環境に身を置く

絵が上達する方法は「描く」以外にもある例として参考になれば…!

個人的には絵が上手くなる上で才能や個性なんてものは関係なくて上手い人の考え方を真似ることが一番の近道だと思っていて、デッサンや模写といった練習をするよりも大事なこと。

さだぢ
楽して上手くなりたい

 

おまけ

冒頭で少し触れましたが、Youtubeに投稿してるメイキング動画も興味あったらぜひ。

 

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