グリザイユ画法で重厚感のある絵を描くコツをゴリゴリの美術系が伝授

こんにちは、さだぢ(@sadaji_art)です!

絵画みたいな重厚な存在感、リアリティーがある絵っていいですよね…。

俺自身は藝大に行くために予備校で石膏デッサンとか描いてた美術系なので線画イラストよりゴリゴリの絵画テイストの方が馴染みがあったりします。

最近は紆余曲折を経て色んな手法を使って絵作りしてるけど

そんな美術系の目線から今まで培ってきたこと、考えてきたことを元にグリザイユ画法で重厚感のある絵を描くコツを自分なりに咀嚼してまとめました。

よかったら参考にしてください。

さだぢ
模写だけどこんな絵とか描いてグリザイユ画法の練習してたよ

 

szi_atsunuri_01ちなみにギャラリーには最近の絵を載せてるよ

ギャラリー過去の作品一覧

絵画みたいな重厚なグリザイユ画法を描く際のコツ

そもそもグリザイユ画法って?

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グリザイユ画法とは白黒から描き進めて、後から着彩する手法のことです。

俺の場合ですが、厚塗りベースの絵を描く場合は最初にグリザイユ画法で進めてます。

なぜかと言うと色と明度で分割して描けるのこのやり方は

  • 状況を理解しやすい
  • 組み立てやすい
  • 修正もしやすい

ので絵の難易度を下げて描くことができて個人的には安定して絵を描く上で結構大事なポイントだと思ってます。

デジタルならではの楽なやり方、手法は使うべき

なので厚塗りなんかは特にグリザイユから描き始めるのがオススメ。

グリザイユ画法でも重厚感を出したかったら白と黒は使わない

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絵画みたいな重厚感やリアリティーを持たせるなら明暗で「真っ白」と「真っ黒」な色の使用は避けること。

個人的に思ってるのがグリザイユ画法は「光」を表現を意識した描き方で、その空間における「色」は「色」という認識ではなく「光」という考え方です。

ちょっと分かりづらいけどグリザイユ画法の「光」を現実世界に置き換えて考えるなら

  • 「真っ白」は発光してる物体の一番明るい部分と同じ状態
  • 「真っ黒」は一切の光が行き届かないし、光を反射も拡散も一切しない状態

ってイメージすると分かりやすいかも?

例えば真っ白に見える牛乳だって白100%は使わないし、真っ黒に見えるPS4の本体だって黒100%は使わないし、人の肌も一番明るいところですら白黒にしてみるとグレーだし、影は結構暗い色も入るけど真っ黒ではない。

そう考えると真っ白真っ黒を使うのに違和感を感じない?

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最初は実際に絵の明暗をスポイトで拾って「どのくらい明るいのか」「どのくらい暗いのか」を数値で確かめるとイメージしやすいし分かりやすいかも。

彩度の高い色は避ける

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「白と黒は使わない」と同様の理由で「彩度の高い色は使わない」。

例えば太陽の光が透過した葉っぱの緑を表現する場合、すごく鮮やかな緑色を使いたくなるけど実際は多少くすんでるし、彩度を上げずに青みや赤みといった別の色を加えて彩度を上げずに鮮やかに見せてたりする。

見せ場を引き立たせるために意図的に彩度を上げることはありますが、高彩度を多用すると「リアリティ」や「重厚感」から遠ざかる。

カラフルなグラフィックデザインとかポップな絵はまた別の話よ

絵の明度は少し暗い方がいい

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グリザイユ画法は「光」を表現する描き方ってさっき書いたんですが、これって画面が明るいと成り立たないと思ってます。

例えば「牛乳」に白100%の色を使ったら「太陽光」「反射するガラス」「蛍光灯」といった牛乳以上に明るいものを表現できない。

「光」を引き立てるにはある程度の暗さが必要。

なので暗めの明度幅で組み立てた方が絵画みたいな厚塗りを描くのに適してるんじゃないかなぁと。

明暗には守った方がいいルールが存在する

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俺が最も守るべきだと思ってるルールは「光源を最も明るくすること」。

つまりどんなに明るいモノだと思っても光源以上には明るくしてはいけない。

牛乳とか人肌とかトイレットペーパーとか

面の光が当たる面の順序を意識する


これも守った方がいいルールなんですが、光が直接当たる面が一番明るく、正反対の面が一番暗く、その間は中間の明るさにすること。

2は1より明るくならないし、2は3より暗くならないけど結構このルールを気にせずに「明るい」「暗い」だけで絵をギラギラさせてる人が多い。

金属やガラスみたいな特殊な質感があるものはこのルールから外れるけど基本的にはこの考え

光源を減衰させる

光をリアルに感じるポイントとして光源から遠くに行くにつれ徐々に光の影響がなくなり暗くなる…ってのが個人的に好きな光の使い方で「明るい」「暗い」だけじゃなく「減衰」という表現もある。

太陽光は基本的に減衰しないけど絵画だと意図的にやってたりする気がする

寒色と暖色を意識する

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絵画っぽく、っていうのとは違った視点なんですが魅力を上げる小技。

グレーの球に対して暖色と寒色の光を当ててみた状態をつくってみたんですが、ポイントなのが「寒色の光を当てたら影は暖色にする」「暖色の光を当てたら影は寒色にする」ということ。

これは単純に

  • 対比を効かせる
  • 彩度を上げずに鮮やかに見せる

ためのテクニックだったりします。

感覚的な話になるんですが「暖色は少し彩度を落とす」「寒色は少し鮮やかにする」方が気持ち見栄えする絵を作りやすいかなぁと思ってます。

シルエットを引き立たせるバックライトは相性がいい

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厚塗りは基本的に暗めの明度幅で組み立てた方が光が見栄えすると思ってるんですが、後ろから強い光を当てるバックライトとかなり相性がいいです。

絵がシャープに見えるので完成度高く見えるし、単純に見栄えもするし、ピンポイントだから明るい白を使っても不自然じゃない。

個人的には多用してるテクニック

まとめ

ここで挙げた「重厚な絵画みたいグリザイユ画法」の考え方は可愛い女の子を描くのには向いてないけど、クリーチャーとか背景イラストでは結構有効なんじゃないかなぁーと思ってます。

ただグリザイユ画法ってやり方がひとつじゃないと思うので、数ある内のひとつだと思ってもらえれば…!

ちなみに今の内容はこの本が一番勉強になったので、「塗り」や「光」の理解を深めたい人にはかなりオススメ。

おまけ

最近YouTubeにも動画投稿をしてて、グリザイユ画法において今挙げたポイントを意識して描いた絵のメイキングがあるのでよかったらぜひ。

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