こんにちは、さだぢです。
Patreonってサービスを知ってますか?
「ファンがクリエイターを応援する」
というシンプルなコンセプトで作られたPatreon。
海外のクラウドファンディングなんですが、自分自身がパトロンになって好きなクリエイターに投げ銭の支援ができるし、自分自身がクリエイターになって支援して貰うこともできるサービスです。
その見返りとしてクリエイターから特典を貰うことができるのが一般的な使われ方かな。
登録してるクリエイターの種類も様々で、
- ゲームクリエイター
- ミュージシャン
- イラストレーター
- 漫画家
- 写真
- 工作
といった最初に頭に浮かぶクリエイターから、
- サイエンス
- ライター
- お笑い
といった具合にクリエイターの幅は本当に様々で中には1億円稼ぐ人も。
今回は「うぉ…すげぇ」と思うクリエイターと現代の稼ぎ方の可能性について思うことを書きました。
ちなみに俺自身もクリエイターでギャラリーから作品が見れるよ
Patreonでトップクラスに稼ぐ人たち
イラストレーターのSakimichan
このPatreonというサービスを使ってトップクラスに稼いでる内の一人がSakimichanというイラストレーターです。
イラストのメイキングやチュートリアル動画、PSDデータ、メンターシップ(添削やアドバイス)といった特典をファンに提供することで投げ銭の支援を得て、その額を年収に換算する1億円以上!
今は載ってないのですが過去にどのくらいの支援額があるのかが表示されてた時があって、支援者が4000人弱の時の1ヶ月の支援額が6万7000$だったので、つまりPatreonというサービスのみで750万円近く稼いでることになります。
現在は支援者が6000人に増えてるので1ヶ月で1000万円は超えてるんじゃないでしょうか…!
Pixiv、Deviantart、Youtube、Twitterといった媒体で露出と集客をしながらファンを作ってPatreonで支援を得たり、その他にもGumroadというサービスを使ってメイキングやハウツー動画を販売してたり、と全てのクリエイターが最も参考にするべき現代のイラストレーターのモデルなのかも。
稼ぎ方はイラストレーターというよりもアーティストや画家といった方がしっくり来る印象。
Sailing SV Delos
彼女らはヨットで世界中を旅しながらその様子をYoutubeにアップして集客と収益化をしつつ、その「旅のコンテンツ」の支援金をPatreonで得ててマネタイズの手法が凄く理想的だなぁと思います。
こういった活動自体がコンテンツになることを教えてくれる。
自分で集客して「コンテンツ」として編集する必要があるけどまさに「好きなことをして生きていく」って感じ。
Patreonのようなサービスについて思うこと
現代のパトロン制度
パトロンって存在を知ってますか?
パトロンっていう存在自体は昔からあって、例を挙げるなら「才能ある画家の後援者になってその活動を支援する人のこと」だったりするんですがお金持ちだったり人脈だったりを持ってる人がパトロンになるのが一般的でした。
なので「支援する側」も「支援される側」も選ばれたしかできなかったけど今は違う。
Pateronのようなサービスが登場したことによって誰でもパトロンになって支援できるし、誰でも支援して貰えるクリエイターにもなれるようになったけど、やっぱパトロンを通して支援を得て自分の活動に専念することができてるクリエイター、商業感のない自分だけのコンテンツを作って出してる人の作品はやっぱり魅力的なんだよね。
そういったクリエィティブな活動自体のマネタイズを可能にしたのがPatreon。
まさに現代版の画家とパトロン。
ネットを使ったマネタイズ手法
お金を得る方法として「クライアントから仕事を貰う」っていう働き方が一般的で、一定の給与で働く「会社員」や、クライアントに対して自分のスキルを提供して見返りの対価を得る「傭兵」みたいな働き方をしてるフリーランスが多いんじゃないかなぁと。
ただ基本的にどちらも「クライアント」ありきの労働による対価。
海外にあって日本にはない「チップを渡す」という文化や、そもそもの市場規模が違かったりするので単純に比較はできないけどPatreonのようなサービスは労働による対価ではなく「支援してくれる人の数」で収入が変わる、そんな風にマネタイズをすることを可能にしたのって凄いことだよね。
イメージとして売れた分だけ収益が増える印税が近い?
これに近いのが同人作家?
日本でクリエイター支援ってピンと来ないんですが、版権物やえっちな絵を描いてコミケのようなイベントやネット販売で稼いで生計を立ててる同人作家が近いのかなぁって思いました。
実際に調べてみたらPatreonと似たEntyという日本のサービスがあり、サービス内で人気があったのはえっちなイラストを描いてる人で月に100万円以上稼いでる人もいたんですが、人気のある支援されてるジャンルに偏りがあるなぁという印象でした。
Pixivも似たようなサービスを始めたけど選ばれた人しかできないし、投げ銭っていう感じではないかな
出版不況で本が売れず印税や原稿料が低い現状がある中、出版社を通して連載するよりもこういった投げ銭サービスを使ってファンに対して直接コンテンツを提供する方が「現代の稼ぎ方」として現実的なんじゃないかなぁと思ったり…。
出版社が売る相手も、作家が直接売る相手も一緒。
ただ昔は個人が流通したり宣伝したりすることができなかったので出版社という媒体を通す必要があったんですが、今は個人が買ってくれるファンや消費者に対して直接アプローチできるようになってルールが変わったのかも。
出版社を通すことで色んな部分にコストがかかるので数多く売らないといけない上に利益率も低くかった…ということは個人で売れば「より安い値段」「より少ない販売数」でも出版社を通すよりも稼げるんじゃないかと。
まとめ
今は個人でも発信し収益化できるサービスやプラットフォームが増えたので一般的に想像する「働く」以外のマネタイズの幅が増えてる時代だと思います。
ソシャゲーやカードイラストといった仕事と違って実績が見えないので分かりにくいけど、イラストレーターでもそういった人が徐々に増えてます。(しかも稼いでる)
そしてどのサービス、プラットフォームもお金持ちになって「稼ごう」とするよりも「いいね!」をされる、つまり人気持ちになることを目指した方が結果的に稼げて得られるモノが多いような印象でした。
キングコング西野亮廣さんの言葉を一部パクりました笑
「ビジネス」として本気やってる人が少ないからチャンスかも知れない…?
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670万ドルは750万円程度ではないでしょうね。
6万7000$のミスですねw
指摘ありがとうございます!