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3DCG向けのPC選びに悩む人におすすめのシンプルな判断基準の紹介

※過去YouTubeに上げてた動画

2D3D両方の業務経験がある立場から解説。

過去作など】【中の人

読むのが面倒な人へ

結論だけなら紹介してる4機種、もしくはどこで買うかだけ見ればおけ。

※2026年8月更新(機種と値段を入れ替え。選び方の考え方は変えてない)

ハッキリ言いますが、おすすめやレビューをググって探してもあんまり意味ないと思ってます。

ググったサイトで紹介されるおすすめは基本的にBTOパソコンショップの公式サイトで紹介してるものと同じで、公式サイトは初心者向けに値段帯別や選び方を載せてるのでそれで充分なんですよね…。

まず用途に合わせて選ぶクリエイター向けのPCが以下の通り。

  • イラスト制作
  • 動画編集
  • 3DCG…等々

そしてそこから段階に合わせて選ぶことになります。

  • 「入門モデル」
  • 「実用モデル」
  • 「プロモデル」

これが公式サイト見れば一発で分かるようになってて…十分だと思いませんか?

今って特別PCの知識が無くても用途さえ決まってればすでに最適化されたPCが選べるし、直接BTOメーカーに問い合わせて予算感や用途を言えば答えてくれます。

じゃあなんでこの記事を書いてるかというと大きい買い物なのにパソコンショップやググったサイトの情報を見た時におすすめやレビューに依存してるのに審議する知識がなくて「3D分からんけど実際に制作してる人の目線でシンプルにポイントだけ教えてくれ」という風に思った過去の自分と同じように人に向けて役に立てばと思ってまとめてます。

要は「おすすめ」ではなく「選び方」の知恵が欲しい人向けの記事。

基本はBTO公式サイトのクリエイター向けPCを買えばオッケー。

※BTOパソコンはバラバラのメーカーの部品を組み立てて作る受注生産式のパソコンのことで、市販の既製品より性能が高く値段も安くコスパが高いのが特徴。「じゃあなんでそれなの?」という判断をするための補完だと思ってもらえれば。

3DCG用のPCを選ぶ際のポイント

気にする要素

スペックとか性能とか表記されても分からない人向けに重要度の高いポイントは以下の4つだけ。

  • CPU
  • メモリ
  • グラフィックボード
  • ストレージ

性能と値段に直結する部分です。

それぞれ何の役割を分かりやすく言うと以下の通り。

  • CPU…基本性能
  • メモリ…メモリが多いと重い作業や複数の作業を同時にできる
  • グラフィックボード…映像を綺麗に出力し処理する
  • ストレージ…データを保存する場所
3DCGはグラフィックボードの性能を必要とするソフトが多数あって、グラフィックボードがしょぼいと3DCGソフトがスムーズに動いてくれなかったり不具合を起こしたりするので重要度は高い。

選ぶ基準

3DCGをやる場合って「Maya」「Zbrush」「Blender」「SubstancePainter」、有名なこの辺に手を出すことになるんですが公式サイトに行くと推奨スペックが載ってます。

【公式の推奨スペック一覧】

  • Maya(…最大手の総合3DCGツール)
  • ZBrush(…スカルプト専用ツール)
  • Blender(…無料の総合3DCGツール)
  • SubstancePainter(…3Dペイントツール)

で、各ソフトを踏まえて要件をまとめるとこんな感じ。

【CPU】

CPUには「Core i」と「Ryzen」の2種類があります。

※どちらを選んでも3DCGで困ることは無い

ちなみにCPUは「Core i3」「Core i5」「Core i7」のような形で数字が性能を表していて、3DCG用途であれば「Core i7」か「Ryzen 7」のどちらかであれば問題無い。(「Ryzen 7とCore i7」の違いを初心者向けに分かりやすく解説)

【メモリ】

メモリはプロは32GB以上を使ってる人が多いですが、必要になったら取り付ければいいだけの話なので最初は16GBで十分だと思います。(簡単にメモリを取り付ける方法)

【ストレージ】

ストレージには「保存容量が多くて安いHDD」と「値段は高いが読み込み速度の速いSSD」の2種類があるんですが、今のBTOはSSD 1TBが標準なのでそのままで大丈夫。SSDが安くなったのでHDDは素材や過去データを溜める用に後から足せばいいという位置づけ。

【グラフィックボード】

グラフィックボードはNVIDIAというメーカーの「GeForce」を選んでおけば問題無いです。

※業務用だった「Quadro」は今は「RTX」に統合されてる。個人でやる分にはどのみち関係無い

グラボの表記は「GeForce RTX 5060」「GeForce RTX 5070 Ti」みたいな感じで書かれていて「よく分からん」って思ったら数字が「5060」以上かどうかだけ見れば大丈夫。数字の頭が世代で、後ろがその世代内の性能。5060より下だと3DCGはキツくなってくる

グラボがショボいと何が起きるかというと、動かないんじゃなくて「重い」「固まる」「落ちる」。

モデリング中に画面がカクついたり、テクスチャを貼った瞬間に固まったり、レンダリングを回すとソフトごと落ちたり。作業が止まるのが一番キツいので、他を削ってでもここは削らない方がいい。

「VRAM」という言葉を見かけたらグラボ自体の容量のことです。4Kテクスチャを大量に貼るとか、重いシーンをGPUでレンダリングするとかをやると効いてきます。ただ始める段階で気にしなくていいので、そういうのに当たってから考えれば充分。

用途で考える

そもそも3DCGに興味がある…というレベルの人は全く買う必要がない。

よほど古いPCじゃなければ家にあるので十分。

値段帯のイメージとしては初心者が趣味でやる場合は17万円前後、専門学校に通って自主制作もして仕事にもしたいと考えてるレベルなら20万円前後、仕事で使うなら30万円前後、が分かりやすいかなぁと。

※この数年でだいぶ上がった。10万円前後だとグラボ付きがほぼ無いので、趣味の範囲なら本当に買わなくていい

で、具体的なスペックで選んでみるとこんな感じ。

【安さで選ぶなら】NEWLEAGUE AGILE K6-BK

  • CPUは「Ryzen 5 5500」
  • メモリは「16GB」
  • ストレージは「SSD 1TB」
  • グラフィックボードは「GeForce RTX 5060 8GB」
  • 16万9800円(税込・送料無料/2026年8月時点)
【もう一段上を狙うなら】FRONTIER FRGHLB550/5060

  • CPUは「Ryzen 7 5700X」(8コア16スレッド)
  • メモリは「16GB」
  • ストレージは「SSD 1TB」
  • グラフィックボードは「GeForce RTX 5060 8GB」
  • 19万9800円(税込・送料別/2026年8月時点)

※グラボは上と同じで、CPUが8コアになる。レンダリングはここが効く。上に書いた「Core i7かRyzen 7」を満たす中では一番安かったのがここ(NEWLEAGUEの同じ構成は18万9800円だけどSSDが512GB)

【サポートで選ぶなら】マウスコンピューター G TUNE DG-A5G60

  • CPUは「Ryzen 5 4500」
  • メモリは「16GB」
  • ストレージは「SSD 1TB」
  • グラフィックボードは「GeForce RTX 5060」
  • 27万4800円(税込・送料無料/2026年8月時点)

※24時間365日いつでも電話が繋がって保証が3年。困った時にすぐ聞きたいならここ

【仕事で使うなら】TSUKUMO G-GEAR GE7A-C261/B

  • CPUは「Ryzen 7 9700X」
  • メモリは「32GB」
  • ストレージは「SSD 1TB」
  • グラフィックボードは「GeForce RTX 5060 Ti 16GB」
  • 30万8800円(税込/2026年8月時点)

※同じ「5060 Ti」でも8GB版と16GB版があります。重いシーンを扱うなら16GB版。メモリ32GBとRTX 5060 Ti 16GBが揃って、CPUも現行世代なのがここだった(NEWLEAGUEにも32GB機はあるけどCPUが型落ち世代)

一番安いのがNEWLEAGUEで16万9800円で、ドスパラよりも安い。ドスパラの同クラスは21万4980円でSSDが500GB、マウスは27万4800円

そこからCPUを上げるとFRONTIERの19万9800円。グラボは同じでRyzen 7の8コアになる。3万円でコア数が増えるので、レンダリングを回すならここが分岐点。

マウスだけ値段が飛ぶけど、これは24時間365日のサポートと3年保証の分。PCが止まると仕事も止まるので、そこに金を払う考え方はアリ。

TSUKUMOだけメモリが32GBで、グラボも5060 Tiの16GB版。上に書いた「32GB推奨」を満たすのがここだけだった。NEWLEAGUEにも32GB機はあるけどCPUが型落ち世代

各値段帯で良いと思うモデルを選んだものの、安い買い物ではないので必要になったらグラボやメモリの性能を上げられるので最初は17万円程度のクリエイター向けPCを買えばいいと思います。

そもそもPCって使用感の差はほぼ誤差で、後から自分でカスタマイズしていくものなんですよね。だからカタログのスペックと値段だけ見て決めて問題無い類の買い物だと思ってます。40万を超えるような機種になるとまた話が変わってくるけど、この記事を読んでる段階の人には関係無い

だからレビューを探し回る時間があったら、その分を作るのに使った方がいい。

3DCG業界メディアで「CGプロダクション制作環境一斉調査」みたいな記事があるので、ここで書いたポイントと合わせて現場でどんなものが使われてるのか見ると参考になると思います。

BTOパソコン

BTOパソコンを売ってるショップは色々ありますが、多くの人が調べて辿り着くのが以下のメーカーかと思います。

ちょっと前だとドスパラ一強でした。

ただ、今を比較すると「価格」「性能」「サービス」の差は縮まってます、正直。

  • ドスパラ…大手の中では安い方。翌日出荷が多い
  • パソコン工房…実店舗があるので修理を店頭に持ち込める
  • マウスコンピューターサポートが手厚い。24時間365日いつでも電話が繋がって、保証が3年。長野県飯山市の自社工場で組んでて、修理も平均72時間以内(一部モデルは対象外)
  • パソコンショップSEVEN使ってるパーツの型番が全部書いてある。電源と冷却まで見たい3DCG向き
  • Lenovoノートが本体。デスクトップは選択肢が少ない
  • FRONTIER…週替わりでセールをやってる
  • TSUKUMO…グラボ違いを比べやすい
  • NEWLEAGUEグラボ付きが一番安い。デザインもいい

NEWLEAGUEが安いのはグラボが現行世代でCPUが1〜2世代前だから。3DCGはCPUのコア数が効くので、こっちの用途だとそこが響く。サポートも平日10時〜17時だけなので、届いたその日に全部動かして確認した方がいい

マウスが高いのは3年保証と24時間365日のサポートが乗ってるから。他社は標準1年で、電話も日中だけ。PCが止まると仕事も止まるので、そこに数万払う考え方はある。長野の自社工場で組んでて修理も平均72時間以内

FRONTIERは週替わりでセールをやってるので、値段が動く。ここで買うなら定価では買わない。構成表にパーツのメーカー名まで書いてあるので中身も確認しやすい

そもそもBTOは常にどこかがセールをやってるので、急いでないなら待った方がいいです。週替り・月替りで各社ずっと何かしらやってるので。この記事に載せた値段も、セール中ならもっと下がってる可能性がある

※セール限定の型番は数ヶ月で消えるので、載せてるのは長く残るモデル

まとめ|シンプルに考える

改めてポイントをまとめるとこんな感じ。

  • CPUは「Core i7」か「Ryzen 7」を選ぶ
  • メモリは32GBを推奨(最低でも16GB)
  • ストレージは「SSD 1TB」
  • グラフィックボードは「GeForce RTX」で問題無い
  • グラフィックボードの数値が5060以上かどうかチェック
  • Zbrushのみならグラボは不要
  • 急いでないならセールを待つ
  • 安く始めたいならNEWLEAGUE AGILE K6-BK
  • レンダリングを回すならFRONTIER FRGHLB550/5060
  • サポートで選ぶならマウス G TUNE DG-A5G60
  • 仕事で使うならTSUKUMO G-GEAR GE7A-C261/B

 

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実体験を元に未経験から3DCGを独学で覚えて上達する方法を書く

13 件のコメント

  • この記事ものすごくいい!ありがとうございます。10歳不登校→我が道を行く子/と17歳いじめ→バンタン高等部プログラミング課在籍中だが悩み中らしいの親50歳です。
    もう好きにやらせておこうと思っているけど、なんとなくここ半年〜最近二人ともMMD?3DCG寄りになってて、スペック云々と言い始めたので、黙って調べていたらここにたどり着きました。15年前のPC教室講師で技能止まってる母です。もうついていけない
    昨日から本屋やネットで検索始め、こちらめっちゃわかりやすい。読みやすい。
    感謝しかないです。
    色々読ませていただきます。
    楽しみです。
    ありがとう✨
    Twitterフォローさせて戴きました。

    • Reikoさんこんにちは!

      そう言って頂けると記事を書いた甲斐があります、お役に立てたなら嬉しいです…!
      高性能なパソコンも昔と比べて安く買えるようになってるので3DCGをはじめやすい時代だと思います

      Twitterフォローもありがとうございます!(∩´∀`)∩

  • 今は中学生で、将来の夢は3DCGアニメーションの制作をする仕事につくことです。まだつくったこともなく、素人ですがBrenderだとやはり無料なのではかのソフトよりあつかいづらい部分やできないことなどがありますか?
    また、最近はAMDのRYZENのCPUが高性能かつコスパもいいと言われていますがRyzenのCPUではなにかデメリットがあるんですか?ちなみに僕が買おうとしているのはドスパラのレイトレックATというものです。将来のために今から3DCGアニメーションに触れていきたいと思っています。

    • 鈴木さんこんにちは!

      買おうとしてるモデルは良い選択だと思います。

      アニメーションは専門じゃないので適切なことは言えないですが、正直今のBlenderは個人規模での制作であればMayaに全く劣らないレベルだと思ってます。(verが2.8になってから劇的に変わりました)

      CPUに関してはこちらのサイトの比較が一番信頼出来てわかりやすいですが、自分が記事を書き始めた当時はIntelが万能でRyzenがコスパがいい代わりに得意不得意がハッキリしてる、という認識でIntelが優勢だったんですが、確かに今だとRyzenの方が良さそうですね…勉強不足でしたので改めて勉強し直してから内容を修正します。(※修正しました)

      https://chimolog.co/bto-cpu-corei7-ryzen7/

      CG制作頑張ってください!

  • ほんまわかりやすいです。無駄がないです。アフィリエイトブログばかりのこの世の中こういうちゃんと情報を教えてくれるサイト少なくなりました。

    • 特命係長さんこんにちは!

      ブログに訪れる人のことを第一に考えて記事を書いてるのでそう言って頂けて嬉しいです…!

  • このサイトを見てLegion T550iを買おうと思ったのですが、ディスプレイは中古の安物でお金を最初はかけない方で考えているのですが、ディスプレイって安物だと画質が悪い以外デメリットがありますか?

    • こんにちは!

      基本的にディスプレイの価格は「色の再現度が高い(正しい色を表現出来る)」「サイズ(大きさ)」「疲れにくい(モニターの性質)」「使い勝手がいい(90度回転する等)」あたりと比例してるので、仕事で使わないのであればディスプレイの性能の重要度は低いので安いので全然問題無いです!

      記事も書いてるので参考に。
      https://sadaji-note.com/illust_monitor

      • 問題なかったですね。ありがとうございます。買いました!これで私も

  • はじめまして。
    色々調べててここにたどり着きました。
    3dsmax2021を下記構成のPCでもかなり動作が重く、ソフトが落ちる事もしばしばなのですが…どこが問題なんでしょう?

    RTX 2080 SUPER
    Core i7 10700KF
    HyperX FURY DDR4 メモリ 32GB
    1TB SSD PCIe規格 + 2TB HDD

    ゲーム用途メインですが勉強にもと思って購入したもの活かせていません。
    どうか指南を

    • 情報が少ないのでなんとも言えないんですが、スペック自体は現場で使われてるミドルクラスと同等なので問題無いのでもしかしたらPC本体ではなくソフト側で操作が重くなる設定になってるか不具合があるのかもしれないです。

      設定次第では十分なスペックでも無駄に重たい処理を行ってソフトが落ちることは多々あります。

  • 急な不躾な質問しまして、
    誠に、申し訳ないのですが、

    3DCGで建築造園系の静止画の制作をしたいと思い、様のサイトを拝見させて頂きました。

    ご紹介頂きましたパソコンを購入させて頂こうと思ったのですが、
    売り切れで購入できず、

    大変失礼な質問をしまして、
    誠に、申し訳ないのですが、

    他に10万円ほどでおすすめのパソコンなどはご存知ないでしょうか?

    不躾な質問しまして、
    誠に、申し訳ございません。

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