フリーのイラストレーターが仕事で目指すべき方向性をプロが考察

こんにちは、さだぢ(@sadaji_art)です!

時代の流れが早い過渡期の今、フリーのイラストレーターという職業は今後どうするべきか…みたいなことを考えたので一つの意見だと思って聞いてもらえれば。

最初に落合陽一さんの言葉を借りるならこの一言に尽きる。

デジタルネイチャーの学生にわかって欲しいことは「みんなが憧れていて練習したり努力すればやがてなれそうな気がする職業」っていうのはレッドオーシャンだってことだよ。

クリエイティビティスキルが高い人が多い時代

今ってイラストも3DCGもそうだけどスキルが高い人が増えてきて、特に若くて上手い人も目立つのでそれだけ習得コストが下がってきている、ということでもあり相対的に価値が下がっていくんじゃないかなぁと。誰にでも出来る、とは言わないけどハイスペックな人は明らかに増えた

デジタル初期の頃はPhotoshopや3DCGは高価なツールで使える人もごく一部で、報酬も今とは比べ物にならないくらい高かったと聞いてます。

そこからツールが一般に普及して使える人が増えて「ツールを使える」こと自体が特別なことではなくなり報酬も落ち着いていった…みたいな経緯がある。

今がトップレベルのノウハウや情報がググればすぐ手に入り、ツールもさらに安価に手に入れられるようになった時代であることを考えると同じような歴史を辿るのは想像できると思います。

とは言え市場は大きいので技術を磨き需要を追えば普通に食えるはず。

ただ…働いた分だけ対価を得る傭兵のような働き方はいつか限界が来ると思ってるし、将来を考えるとイラストレーターとして稼ぐ上で絵という媒体を使ってインフルエンサーや仕掛け人的な方向性を強化した方が自分の資産としても形成できると思ってます。

資産っていうのは自分の付加価値を高められる仕事や労働以外で所得を得る仕組み作りとか。有名タイトルのキービジュアルを担当した実績とか印税のような権利所得が分かりやすい例かも?

個人がインフルエンサーになれる時代

実際に思うのがスキルが高い人より劣るけど発信力ある人の方が仕事の単価が高く活躍の場を広げるチャンスに恵まれることが多いんじゃないかなぁと。売れっ子イラストレーターはインフルエンサー的な要素はみんな持ってると思う

なのでSNSを戦略的に使ってる人はもちろん、本を出したりメディア媒体での露出をしてる人はそこの意識がかなり高いはず。

例えばSNSを主戦場にしてるWeb漫画家は特にそこを強く意識してると思ってて、一般的な漫画家とマネタイズの手法が全く違うので単価も高い…「漫画家」じゃなくて「漫画系インフルエンサー」という認識が正しいと思っててイラストレーターも真似できる部分があるんじゃないかなぁと。

自身の影響力や漫画をただの漫画コンテンツとしてではなく企業の「広告」としての役割を持たせることで高単価を実現してる。

以下抜粋。

SNSの登場とともに流れが変わり、漫画の内容で1万人以上のフォロワーがつく人たちも出現。その影響を背景に、企業に影響をもたらせるだけの存在感を発揮し始めている。 (〜以下略〜)今の時代を象徴するビジネスだと言える。インフルエンス効果を加味して漫画を描いてもらうのならば、最低発注本数は1本で、ページ数にして1〜4ページ程度。2次使用料もそこにインクルードされているので、自社でバナーに漫画を使っても良く、これで30万円からだという。

SNSが漫画家に新たな価値をもたらした

今後のトレンドとして「ポジション」を取っていくことの重要度が増していく気がします。

寺田克也さんという厚塗り系のイラストレーターがいますが、本も数多く出しメディア露出も多く業界では著名な人物です。仮に上位互換が出ても寺田克也さんを超えることは出来ない…こういう立ち位置を目指すのが理想。

そして時流がそれを許してる。

出版社やメディアなどの大手資本の後ろ盾がなくても個人がYouTubeやSNS等で影響力を得てマイクロインフルエンサーになってる現状を見ると個人がポジションを取るのに一番脂が乗ってる時代じゃないかな。

もちろん全員に出来る、とは思わないけど目指す価値はあるんじゃない?

どう?

「フリーランス」ではなく「個人事業主」という意識

とは言え「タレント」や「人気者」みたいな要素を持つインフルエンサーは向き不向きはある…ただどんなタイプのイラストレーターであろうとマーケティングやプロデュースする能力は磨くべきだとは思ってます。

プレイヤーであること、とは別に仕掛け人的な意識を持てれば絵を描くのは何も企業から請け負う仕事だけじゃなくて、自分で仕事をつくる、収益の仕組みをつくる、みたいな視野で活動できる。

スタンスとしては「フリーランス」というよりも「事業主」に近いかも。

例えば自分で集客して絵を教える、チュートリアルや素材を販売するというのも一つ。

実際これらのビジネスを組織としてやってるのが「パルミー」「いちあっぷ」といったサービスで添削や有料チュートリアルをやってるんですが、中にはこれらのサービスを個人でやってる人もいる。SEOを勉強する必要はあるけどGoogleから集客する場合知名度は必要ない

個人でも人を雇って面倒くさい部分や作業を委託してある種のチームみたいな感じでやってる人もいるし、そこからプレイヤーを卒業して営業で案件を取ってきて適切な人に割り振る、みたいな感じで仕事を法人化して社長になってやってる人もいる。個人で生業にしてる人がいるか分からないけど

他にも同人誌を売るのも同じことだけど、同人作家と言われる人達はイラストレーターより商売人としての意識はかなり高い印象。

まとめ|絵という媒体を使って何をするか

話をまとめると「イラストレーター」であり「事業主」であり「プロデューサー」であり「インフルエンサー」でもある、みたいな。

そして「ポジション」を取りに行く。

目指すべきはこの道じゃないかと思ってます。

イラストレーターは絵が描けるという武器があるけども「絵を描く」以外の武器を持つ方が大事なのかなぁと。

自分が正しいとは思ってないですが、数ある中での個人の意見として捉えてもらえれば。

ちなみに個人的な話ですが、今注目してるのが漫画家でイラストレーターの吉村拓也(@hanari0716)さんで、淡々と絵の描き方講座やメイキング、イラスト系の動画を上げ続けてTwitterとYouTube共にフォロワーが15万人近くいるのでここからどう展開するのか気になるところ…!

 

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