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邪道?デザイナー職の就活でポートフォリオの作品より意識すべき視点

こんにちは、さだぢです。

デザイナー職として色んな会社に応募して面接してきたんですが、学歴も無く経験も浅い自分が「どうしたら大手でも通用する人材になれるか」を考えてポートフォリオを作っていた時の話。

意識した戦略は正直言って万人に当てはまる内容では無いと思ってますが、若手がポートフォリオを作る上での戦略として参考になる部分があれば…。

ここに書く「デザイナー職」とは2D、3D、イラスト等を含んだ職種のことで「ゲーム」「映像」「Web」等の複数事業を行なっている企業に対してアプローチした「考え方」についての話なります。

ポートフォリオを作る上で考えたこと

ポートフォリオを作るのはこれから就職しようとする学生や転職を考えてるプロの方々だと思いますが、ここでは経験の浅い「若手」についての話をしているのでその目線で自分の考えを。

ポートフォリオは基本的に自分の上位互換がいるので同じ土俵での勝負は避けるべきで具体的な戦略については「ゲーム業界に学歴もスキルもない未経験者が就職する方法を解説」で書いてるのでここでは割愛。

加えて経験が浅かったら「ポテンシャル」と「やる気」が武器になると思ってるんですが、じゃあ「ポテンシャル」と「やる気」って具体的に何を指すの?ってことを自分なりに咀嚼した見解をいくつか。

職務とは関係ない活動の大事さ

これは自分自身の話も含むんですが、他の人の話も聞いて確信していたこと。

デザイナー職においてポートフォリオの「作品」は当然重要なんですが、自分の場合は学歴が無かったのでそれに代わる要素も必要だと考えてました…そもそも技術職なのでスキルがあれば必要ないと思いつつも別軸で有効打になると思ってたのが「バイタリティ」。

バイタリティ 活力、エネルギー、パワー、意欲、生気、たくましさ、野性味、生命力のこと。 また、これらが溢れるような生き生きとした様子を表す。

バイタリティとは – はてなキーワード

言うなれば色んな事に興味を持ち行動に移す積極性みたいな。

具体例を挙げると「言われなくても課外活動をやる」「本業以外のスキル習得」といった要素。

一目置かれる人って「圧倒的にスキルが高い」か「作品以外の魅力的な要素を持ってる」のどちらかに分かれると思っていて、後者は行動力が溢れてたり特定の知識が深かったり結果的に変わった経歴の持ち主になっている印象…加えて言うならポテンシャル採用される人も後者の要素が大きいんじゃないかなぁと勝手に思ってます。

実例として海外の色んな建物を見て周り現場経験もあることから建築物に対する造詣が深く、帰国後に3DCGの勉強してわずか数ヶ月でその知識や行動力が評価されて背景モデラーとして超大手に入った知り合いがいます。特に美大とか出てない

「スキル」とは別軸の武器を持ってる人は本当に強いと思ってます、マジで。

デザイナーとは別の能力について

先ほどの「バイタリティ」についてもう少し深掘りすると「デザイナーだけど経営の知識があり理解がある」みたいな「◯◯が分かるデザイナー」は重宝される。

自分の場合だと2D3Dのスキルが軸なんですが、実際に+αで評価された要素として「路上似顔絵師の経験で得たハングリー精神と行動力」「新規スキルとして習得したUIUXの考え方と学習意欲」「ブログで培った実践的なWebマーケティングやマネタイズのノウハウ」がプラスに働いてるかなぁと。もう少し頑張ればYouTubeも?

上記から具体的なエピソードを交えてバイタリティがあることを匂わせつつ「マーケティング」「UIUX」「マネタイズ」に関する経験と理解があるアピールをすると偉い人のウケはいい…!はず?

ポイントは「労働者」ではなく「事業主」としてのスキルをアピールをすること。

事業主って言うのは「雇用されずに自力で稼いだことがあるか、サービスを作ったことがあるか、もしくはそれに準ずる行動、スキルを保有してるか」みたいなイメージで、コンビニや居酒屋のバイトでの経験をアピールしても評価されないのってこういった部分に由来してるのかなぁと。ぶっちゃけ「そのスキルを使って御社に対してどう貢献出来るか」がアピール出来れば何でもいい

推したい市場価値の高いスキルと活動

とはいえ誰もが事業主的な経験を持ってるわけじゃない…。

そこでデザイン職としても上流に携われるスキルとして市場価値高い武器になるんじゃね?と推したいのが「UX(ユーザーエクスペリエンス)」。大体UI(ユーザーインターフェイス)とセットで扱われることが多いのでUIを勉強すると必然的にUXも学ぶことになる

ユーザーエクスペリエンス(英: user experience)とは、人工物(製品、システム、サービスなど)の利用を通じてユーザーが得る経験である。 しばしば「UX」と略される。「 ユーザー経験」「ユーザー体験」などと訳される。

ユーザーエクスペリエンス – Wikipedia

UIUXデザイナー職は需要があり収入が全体的に高い傾向にある。

加えてUXのスキルや考え方は企画や経営に影響する要素なので上を目指したい人は習得して損ないスキルなんじゃないかなぁと…マーケティングというかユーザー心理や市場感覚を身につける意味でもUXの概念はマジおすすめ。

再現性あるスキルだと思うので学習する価値がある。

ちなみに自分はオンラインスクールのTechAcademyで学びました。

余談ですが、学んだ技術を生かして「カードゲームで遊ぶユーザーをリアルタイムで繋げたい」というコンセプトのアプリのモックを当時フォロワー30人程度のTwitterの趣味アカで戦略的に載せたらバズって1000RT近く行き、実装したい人も現れたのでこういうのもアピールポイントとして使っていく精神が大事かも。

※上は実際のツイートで、制作したモックはQRコードで読み込めばPrott Viewerってアプリで見れる

加えて推したいのがオウンドメディアで発信すること。

何もないところから活動を始めて収益化する、という事業主としてマネタイズする経験を得るのに向いてるのが自分の場合だとブログでした。

今だとYouTubeもあると思いますが試行錯誤して「労働以外の方法で収益を生む仕組み」を作った経験っていうのは本当に評価値高くて、それだけじゃなくて学んだことをアウトプットする行為自体もマーケティングを意識したPDCA自体も評価されるので費用対効果の高い発信活動をしないのは勿体無い。

収益化については有料noteで書いてるので興味あったらぜひ。

ハッタリで自分を大きく見せる術…?

意外と有効だったのが「ハッタリ」でいかにして自分を優秀に見せるか。

例えば習得コストの割に完成度高く作れるモノを選択すると「始めて数ヵ月なのに凄い作品を作ってるヤベェ奴」みたいな感じでパッと見でポテンシャル高そうに見える…。ちょっとした裏技かも?

3DCGを例に出すとキャラみたいな造形力を要するモノは完成度を出すのにそれなりに訓練期間が必要なのに対して、建物やメカみたいな無機物系は比較的短期間でクオリティーが出しやすい事実があり就活で評価されやすい…みたいな感じ?

加えてイラストレーターや3DCG屋ならともかくデザイナー職の場合は作品より大事なのが「どんな考えでどんな過程を経て制作したか」で、実際に面接する側もそこを重視してる傾向にあるのでむしろ作品より「作品の見せ方」が大事。ぶっちゃけ「プレゼンが上手いと出来る奴」だと認識されやすい?

なので「短期間で成果が出しやすい作品を専門誌でメイキング記事を書くつもりで解説」することを意識すればベンチャー出身の優秀そうなヤツっぽくなる…!先ほど紹介したUXはこの「説明する能力」と相性がいいのもあって習得しようと思った経緯がある

デベロッパー志望であれば技術力の比重が大きいと思いますが、パブリッシャー要素のある会社に対してはコミュニケーション能力の方を意識した方が良いのかなぁと。

Twitterでもこういった解説を意識したツイートで反響を得られるかどうかPDCAを回すのも訓練になる…若干ネタ要素がありつつも詳しくは「RTがほしい?Twitterで多くの人に反応される絵の特徴を検証」で考えた事や実践したことをまとめてます。

※上は1万3千超えのRTがされたツイート

まとめ|ポートフォリオは作り方より考え方

ポートフォリオって作り方を調べるとテンプレのフォーマットも考え方も数多く出てくるので参考になるんですが、基本的にポートフォリオは自己完結するのは難しいので結局のところ「実際に作って」「色んな人の意見を聞いて」「軌道修正していく」以外に精度を高める方法はない…というのが一般的で今回紹介した例もそこは同じですが「作品」以外の立ち回りも意識すると一歩抜け出た存在になりやすいかと。

ここにあげた方法は「とにかく作品を作って応募する」の次のフェーズとしての正攻法とは少しズラした考え方ですが、新卒含む経験が浅い人や第二新卒が「スキル以外の評価軸を手に入れたい」と思っているなら有効な考え方かなぁと思ってます。

いわばデザイナー職としてデザイナー以外の「第三の視点」を持って作られたポートフォリオ。

技術力を要求するデベロッパーや制作会社では全く通用しないかもしれないですが、自分の場合だとココにあげたことを意識しつつ就職活動してDeNAや面白法人カヤックのような大手に評価されたので自社サービスを展開してるような会社では効果的なアプローチで美大卒の人達と同等に勝負が出来るんじゃないかなぁとか思いつつ参考になれば。どちらも結局行かなかったけど

おまけ

ポートフォリオを作る上で着想を得た「頭良さそうにTED風プレゼンをする方法」なる5分くらいの動画があるので興味あったらぜひ。

 

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