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イラスト制作用モニターのおすすめの選び方【色・疲労度・作業効率】

クリエイター向けモニター

こんにちは、さだぢです。

プロのデジタルアーティストとして活動してます。

※自分の使用してるモニターはBenQの「SW2700PT」とEIZOの「FlexScan」2台

自分は2D3D両方の業務経験があり、色の再現性を必要としたグラフィック作業かつ長時間モニターに向かって仕事をしてる立場から解説。

基本的にイラスト制作においてモニター選びで重視するポイントは「グラフィック作業」に共通した選び方なので「イラスト」に関わず「動画編集」「デザイン」「DTP」のような用途感でも考え方は同じ。

悩んでる人の参考になれば。

「コスパ・用途」で選んだ結論

作品

作業環境

グラフィック作業におけるモニターの選び方

前提知識

モニター選びで知っておくべき要素は以下の通り。

※タップorクリックで詳細が見れます。

【解像度】...画質の綺麗さ

解像度は画質の綺麗さで以下のように表記されることが多い。

【1280×720…HD画質】
【1920×1080…フルHD画質(標準)】
【2560×1440…WQHD画質】
【3840×2160…4K画質】

【サイズ】...画面の大きさ

モニターサイズは以下が一般的。

【21インチ…少し小さい】
【24インチ…実用的】
【27インチ…理想】

【フリッカー】......目では認識出来ない高速のチラつき

フリッカーは目の疲労に繋がりやすいものの目で認識出来ない。

【視野角】......斜めから見てどこまで正常に見えるかを表す角度

視野角が狭いと斜めからの見え方が変化する。

【視野角100°…角度が変わった時に色味も変わる】
【視野角180°…どこから見ても色が変わらない】

【液晶パネル】...液晶の性質を表す(TN・VA・IPS)

液晶パネルには3つの方式が(TN・VA・IPS)があり、特徴は以下の通り。

【TN…応答速度が速くゲーム向き】
【VA…コントラストが強く映像鑑賞向き】
【IPS…色の再現性が高くグラフィック作業向き】

TAVAIPS
色の再現性×
視野角×
応答速度××
価格×
【色域】...再現出来る色の幅

色域は表示出来る色の幅で、色の再現性に影響するのでグラフィック作業においては大事な要素。

選ぶ基準は以下の通り。

再現出来る幅が広くてグラフィック作業向けのIPSパネルであろうが色域が狭いと正しい色を表示出来ないし、逆にグラフィック作業に向いてない液晶パネルで色域が広くても同様に正しい色を出せない。(例を挙げるとsRGBカバー率99%だけどVAパネルを使っている等)

また、用途がWebデザインなのか、写真や印刷で使うのかで最適な色域も変わる。

なお、AdobeRGBに関しては「AdobeRGB比」「AdobeRGBカバー率」といった微妙に違う表現で書かれることがありますが「比」は参考にならないので「カバー率」で判断する。(参照記事:液晶ディスプレイの「色域」を理解しよう)

sRGBとは…国際標準規格。(Web向けの規格)

sRGB-Wikipedia

AdobeRGBとは…Adobeよって提唱された色空間の定義で、sRGBよりも広い(特に緑が広い)RGB色再現領域を持ち、印刷や色校正などでの適合性が高く、DTPなどの分野では標準的に使用されている。(印刷・写真の分野で特に用いられる規格)

AdobeRGB-Wikipedia

【グレア・ノングレア】...画面の光沢・非光沢

グレアは綺麗な光沢感があり、ノングレアはマットな質感。

【グレア…映像鑑賞やゲーム等の娯楽向け】
【ノングレア…長時間作業をするデスクワーク向け】

【スタンド】...モニターを立てる台

モニターの台には機能があり、名称がある。

【チルト…前後に動かせる】
【スイベル…左右に動かせる】
【ピボット…90度回転が出来る(※案外便利)】

基準

上記で紹介したような色々な要素がモニターにはありますが、イラスト含むグラフィック作業においてモニター選びで意識するべき部分は「適切な大きさ」「色が正確」「目が疲れにくい」かどうか。

上記のポイントを満たしつつ選ぶなら以下の2つ。(※現状だとこれ以上コスパのいいモニターが見当たらない)

  1. BenQの「PD2700Q」…36,181円
  2. BenQの「SW2700PT」…69,999円

【PD2700Q】…36,181円

27インチと一番使い勝手のいいサイズ、フルHDの倍の解像度のWQHD、さらにIPSパネル、ノングレア、フリッカー対策と基本条件を満たしつつ色域が「sRGB100%」のみなので写真や印刷には不向きだがコスパに優れたモデル。

【SW2700PT】…69,999円

上記同様に基本条件を満たしつつ色域が「AdobeRGB95%」「sRGB100%」両方対応可能なのでWeb・印刷どちらの用途にも使えて性能に対して最もコスパに優れた価格帯のモデルで万能。(※解像度がフルHDのサイズが24.1インチのモデル「SW240」であれば45,273円)

「色域」を気にしなければモニターは安い

基本的にモニターが高くなる要因は「色域」で、そもそもクリエイター向けのモニターは種類が少ない。

「色域」以外のサイズ、IPSパネル、ノングレア、フリッカー対策等の基本条件を満たしたモニターであれば1万円代でも買えるものの、色域が狭かったり対応してないと色が正しく再現されずグラフィック作業では致命的なのでメインではおすすめはしないがサブモニターという用途であればアリ。(※黄緑が緑、赤が赤紫になって見える等)

いい製品は値段は張るものの、長持ちするので長い目で見たら「耐久性」「サポート」「疲労度」「作業効率」といった面々から安いモニターを買うよりも費用対効果も満足度も高い。

まとめ

改めてポイントをまとめるとこんな感じ。

  • 解像度はフルHD以上
  • サイズは23.8インチ以上
  • 光沢の反射が無いノングレア
  • フリッカー対策
  • 液晶パネルは色の再現性の高いIPS
  • 色域は100%に近いモノを選ぶ
  • 「Webのみ」なら「sRGB」
  • 「写真・印刷」なら「AdobeRGB」
  • 可動域のあるスタンドがあると便利

参考になれば幸いです。

 

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