こんにちは、さだぢです。
プロのデジタルアーティストとして活動してます。
初めてデジタルで絵を描くようになってから仕事にもしてる今に至るまで様々なペイントツールに触れてきた知見から選び方を解説。
各ペイントツールの早見表
早見表は以下の通り。
値段 | 特徴 | |
CLIP STUDIO PAINT PRO | 5000円 | イラスト向き |
CLIP STUDIO PAINT EX | 23000円 | 漫画向き |
Adobe Photoshop CC | 月額980円(※年間契約) | 万能 |
Painter | 53784円 | アナログ感 |
SAI | 5000円 | 軽快 |
MediBang Paint Pro | 無料 | 普通 |
用途感に合わせたPCスペックも紹介してるので参考に。
CLIP STUDIO PAINT
「CLIP STUDIO PAINT」の特徴としてイラスト制作をする上で便利な線画・塗りに特化した機能があるペイントソフトです。(動画参照)
- 作画用のブラシ・3D素材が豊富
- 手振れ補正、入り抜きの綺麗さ
- 線の太さを後から変えられる
- 線の交差部分のみを消せる
- 色の塗分け機能が優秀
「デジタルで絵を描く」ことに特化していてプロアマ問わず最も利用率が高く売れているグラフィックソフトではあるものの画像編集機能は少し弱い。
「CLIP STUDIO PAINT 」には「PRO」と「EX」の2つがあり、違いはPROがイラスト制作用でEXは漫画にもアニメーションにも対応した全部入りの高機能版ではあるもののイラスト制作する上での便利機能は両方に備わってるので基本的にはPROで全く問題ない。(差額分を払えばEXにアップグレードも可能)
Amazonだとどちらも割高なパッケージ版しかないので公式のダウンロード版がお得。
公式サイト | Amazon | |
CLIP STUDIO PAINT PRO | 5000円 | 9350円 |
CLIP STUDIO PAINT EX | 23000円 | 36720円 |
- 「線画」「塗り」に特化したペイントソフト
- Amazonだと少し割高なのでお得に買うなら公式サイト
- 30日間の無料体験版あり
・CLIP STUDIO PAINT PRO(買い切り5000円)
・CLIP STUDIO PAINT EX(買い切り23000円)
Adobe Photoshop CC
「Photoshop」は画像編集・加工に特化しつつも絵も描ける総合画像編集ツールです。(動画参照)
- 画像加工・編集機能が豊富
- イラスト描画・デザイン作業も可能
- 写真に写りこんだモノを消せる
- 素材の切り抜きや合成が優秀
プロのイラストレーターでも使ってる人は多く、素材を組み合わせたり高度な画像編集機能を駆使したりして「絵を描く」というよりも「画を作る」ことで力を発揮するので純粋に「描く」のみの場合は「CLIP STUDIO PAINT」の方が使い勝手がいい。
「Photoshop」が使えるのは「コンプリートプラン」「Photoshop単体プラン」「フォトプラン」の3つで「Photoshop」のみを最も安く買うならAmazonではなく公式サイトの「フォトプラン」がお得で「Photoshop」自体の機能は全く同じ。(参照記事:Photoshop単体よりもPhotoshop+Lightroomの方が遥かに安いのはなぜ?)
ちなみに機能が制限された買い切りの廉価版の「Adobe Photoshop Elements」もあります。
公式サイト(月額契約) | Amazon(12ヵ月契約) | |
コンプリートプラン | 5680円 | 65760円 |
単体プラン | 2480円 | 26160円 |
フォトプラン | 980円 | 23760円 |
廉価版(買い切り) | 17800円 | 17800円 |
- 何でも出来る総合画像編集ツール
- Photoshopのみを使うなら公式サイトのフォトプランがお得
- 7日間の無料体験版あり
・Adobe CC フォトプラン(月額980円)
・Adobe Photoshop Elements(買い切り17800円)
Painter
「Painter」は限りなくアナログに近い描き味のペイントソフトです。(動画参照)
- 高い表現力を持ったブラシが豊富
- 絵の具が乾くような表現も可能
手描き感のあるタッチを求める作家やアナログ出身の人が好んで使っていて、数あるペイントツールの中で「Painter」のブラシが最も高い表現力を持っていると言っても過言ではないものの「CLIP STUDIO PAINT」のような線画や塗りの作業が便利になる機能は無く「Photoshop」のような画像編集機能も弱い。
お得に買いたかったら公式サイトで節目のタイミングでセールのような形で値引きもしてるので気になる方は要チェック。(古いモデルを購入する、海外製のアカデミック版を購入する、という選択肢もありますが保障が不明で自己責任なのでおすすめはしないですが情報として一応記載)
ちなみに機能が制限された買い切りの廉価版の「Painter essentials」もあります。
公式サイト | Amazon | |
Painter | 53784円 | 65780円 |
廉価版 | 7800円 | 無し |
- 限りなくアナログに近い描き味のペイントソフト
- 高いソフトなので買うならセール時
- 30日間の無料体験版あり
・Painter(買い切り65780円)
・Painter essentials(買い切り7800円)
SAI
SAIは非常にシンプルなペイントソフト。
古いペイントツールなのに未だに一部のプロにも使われてるペイントツールで特徴として「軽いので最低限のスペックでも使えて線画が優秀」ことにありますが、値段が「CLIP STUDIO PAINT PRO」と同じで要求スペック以外は下位互換なので「スペックの低いパソコンしか持ってない」という人以外は推奨しない。
塗りや画像編集は無料ツールと同程度ですが、動作が軽快で線画機能が優秀なので線を描く作業をする時だけSaiを使う、という使い方をする人が多い。
- 要求スペックの低いペイントソフト
- 31日間の無料体験版あり
・SAI(5000円買い切り)
MediBang Paint Pro
「MediBang Paint Pro」は他の有料ソフトに比べて作業効率やクオリティーアップ面での便利な機能が無いものの描く上で必要最低限の機能を持ち無料で使えるのが強み。
ペイントソフトを買うほどではないけどちょっと必要、という人向け。
- 必要最低限の機能を備えたペイントツール
- 無料
・MediBang Paint Pro(無料)
まとめ
改めてポイントをまとめるとこんな感じ。
絵を描きたい、線画・塗りが優秀
→CLIP STUDIO PAINT PRO
PRO+マンガも描きたい
→CLIP STUDIO PAINT EX
画を作りたい、合成・画像編集が優秀
→Adobe CC フォトプラン
Photoshopの機能を少し使えればいい
→Adobe Photoshop Elements
リアルなアナログ感を重視したい
→Painter
Painterの一部のブラシで十分
→Painter essentials
性能の低いPCでも軽快・線画が優秀
→SAI
無料がいい
→MediBang Paint Pro
どれも無料体験版があるので自分のイメージしてる用途感から選んで触ってみてから買うのがおすすめで、その参考材料になれば幸いです。
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