こんにちは、さだぢです。
あなたはアナログとデジタルどっち派ですか?
割とこのデジタル絵vsアナログ絵の対立ってよく見るんですが、好き嫌いは置いといて絵の仕事を請け負ってる身として考えたら「今の時代でデジタル以外はシビアじゃね?」と思いつつ、目線を変えたら「今の時代だからこそアナログの方が映える場面もある…」と思ってる自分もいます。
ちょうど先日Twitterでそんな話題が出てたのでボソッと呟いたんですが…。
個人的に思うことを記事にまとめました。
人って自分が若い頃に無かった技術に対して否定的・懐疑的になるらしいから今とは全く違う例えば将来AIを駆使して絵を描く手法とか、頭の中に思い浮かべたら絵になる手法とかが台頭してきたら「〇〇はいいけど△△は認めない」って話題がデジタル派の中でも出るだろうし対立することはある意味必然の話
— さだぢ (@sadaji_art) 2018年2月10日
ちなみに俺自身はクリエイターでギャラリーからどんな作品を作ってるか見れるよ
目次
デジタル絵とアナログ絵それぞれに思うこと
プラットフォームによって評価は180度変わる
最初に評価についてちょっと話したい…。
まず評価に絶対的なモノはない…という話をすると、例えば美術予備校という場所ではデッサンは高く評価されますが、Pixivにデッサンを投稿したところでそもそも評価されないし、逆にイラストが上手くてPixivでは評価されてる人が美術予備校で評価されるか…って考えるとイメージしやすいかも。
要は土俵によって評価が変わる相対評価でしかない。
なので「どっちが優れてる」とか「何々が良くない」っていう話は主観や好みの違いでしかない…というのが大前提として思ってることです。
商業イラストはデジタル絵が前提
今の商業イラストレーターって大半がデジタルで「需要」と「技術」の2点を押さえてれば割と食っていけるんじゃないかと思うんですが、アナログの場合アナログという時点で「需要」の部分から遠くて受け皿も多くない気がします。
だからアナログの場合だと仕事も需要も自分で作る必要があるんじゃないかと。
道が用意されてない分、自分でアレコレ考えて収益化する仕組みや事業として成立させる能力や感性はアナログの方がシビアに要求されると思います。
ただ、逆に考えてみると商業イラストレーターとして絵が上手くて売れっ子になると弊害としてお金がどんな仕組みで自分に入ってくるかを考えなくても良いので商才と画力は反比例する部分はあるんじゃないかなぁと思ったり…(笑)
ちなみに絵を仕事にする場合、商業イラストレーターは技術屋というかスキルをお金に換える傭兵みたいな働き方で対企業の仕事をしてる人が多い
アナログ絵で路上似顔絵師をしてた過去
今はデジタルを駆使してイラスト制作をしてますが、実は過去に路上似顔絵師をしてことがあってこの話を人にすると受け流す人と興味を持ってくれる人が半々でしたがお金の話も一緒にすると「えっ?」って食い付く人は多かったです。
ただその時はSNSの類はやってなかったし、発信する考え自体持ってなかったから当時の活動も記録に残ってない幻の過去…。その後続ける自信が無くて就職した
シェアハウスや誕生日に招かれたりイベントに参加したこの時の経験からアナログの持つ特徴を実感し、今だからこそ「もしかしてアナログの方が優れてる部分がある?」と思うようになったことがあります。
アナログにあってデジタルにないモノ
似顔絵師をしてた過去からアナログの武器はコレだなって思ったのが「活動自体が映える」こと。
アナログの不便さが故に作業が見栄えしたり、リアルでのコミュニケーションで生まれるストーリーなんかはアナログが映える部分なんじゃないかなぁと。
実際に似顔絵を描いてた時に「似顔絵」自体よりも「描く過程」を見せた方が喜ばれてたし「対面で生まれるコミュニケーション」を大事にした方が反応も良かったので「成果物」ではなく「過程」をコンテンツにしやすいのがアナログなんじゃないかなって気がします。
デジタルの場合だと知らない画面やよく分からないツールを使って仕事の要領でやると「パソコンやテクノロジーの力で作ってる」っていう認識をされる半面、アナログはどうやって描いてるのかが目に見えて理解できるが故に相手に「すげぇ!」っていうのを伝わりやすい。
なので仮に同じ絵をデジタルとアナログで描いた場合で反応がいいのは圧倒的に後者なんじゃないかと思ってます。
実際にYoutubeで色んなタイプの絵が上手い人がいるけど、中でもアナログのスーパーリアル系の絵の万人ウケしてるのを見ると「やはり…!」と思いつつもデータを取ったわけじゃないので断言は出来ないけども…
余談だけど最近見たYoutubeの動画で上手いなぁ…と思ったのがデジタルでの描画だけど「画面を録画する」のではなく「描いてる画面ごとカメラで撮影する」という手法で、デジタルとアナログの良いとこ取りしたコンテンツ作りをしてたので超見てほしい(笑)
現代のアナログ感
今の時代でアナログを生かすなら、当時の路上似顔絵を例に挙げると路上で人に話しかけられて生まれるやり取りから絵を描くまでの流れを動画に収めて活動を編集してYoutubeに投稿したりSNSと連動させると面白いんじゃないかなぁって。
日本だけではなく、海外も含めたその活動をすれば「旅」×「絵」っていうオリジナルのコンテンツにもなりそうだし、紙とペンがあればできるのもアナログの強みで場所に縛られずに自由でリアルな活動展開ができるポテンシャルを持ってるんじゃないかなぁっていう風に見てます。
なのでアナログは「絵」じゃなくて「パフォーマンス」が輝く土俵じゃないかなって認識。
まとめ
話をまとめると…。
企業から依頼を請け負う傭兵的な商業イラストレーターはデジタル。
「イラスト」は成果物で納品されるのが基本で過程は関係ない上に最終的に届くであろうエンドユーザー(消費者)もイラストがどうやって作られてるのか気にしない。
そう考えると要領よく作業を進めるためにエフェクトや加工、3D、フォトバッシュといった具合に使えるものは使うデジタルに劣るのは当たり前じゃないかなぁっていう…。
もちろん仕事でネットの画像を勝手に使ったりする等の明確な法律違反はアウトだけど
ただ、アナログは活動自体がコミュニケーションやストーリーにしやすい特徴を持っていて、「成果物」ではデジタルに負けるけど「過程」に視点をフォーカスして見たら今のSNS時代と相性が良くデジタルには無い良さを持ってるのがアナログだったりするんじゃないかなぁと思ったりしてます。
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