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クリエイター向けノートPCでガチ制作出来るか検証してみた

クリエイター向けノートパソコンで制作したイラスト

こんにちは、さだぢです。

数年前から高スペックのいわゆるクリエイター向けのノートパソコンに興味があったんですが、買い替えもデスクトップPCで十分だし別に冒険しなくていいや…。

と思ってたところ「弊社でクリエイター向けの高スペックノートパソコンを出してるんですけど使い勝手を検証してくれませんか?微妙だったら微妙って言っていいので。とガッツリ使える機会を得たので早速…!

裁量が全て自分にあり好きに自由にやってください、という依頼だったので何作るかなぁと悩んでたところ「ラッキー君」ってマスコットキャラクターがいるらしく「原型留めないと思いますがラッキー君をモチーフに制作していいですか?」「いいですよ!」という流れで決定。

ガジェット系の商品紹介記事は多く方が書いてるかなぁと思い別の切り口で現役クリエイターらしく実際にノートパソコンで制作した感触をまとめました。

MSIのマスコットキャラクター「ラッキー君」。

MSIのクリエイター向けノートパソコン「P65-Creator」で制作した雑感

イラスト制作の場合【スペックを要求する2D3D混合の手法】

完全に原型を留めてない「ラッキー君」。

自分の場合だと3DCGソフトのMayaや画像編集ソフトのPhotoshopを使ったスペックを要求するような制作手法をとることが多いんですが、率直に一言。

想像以上に処理能力高い…!

上のイラストですが「P65 Creator」を使って制作した最大時の負荷がこんな感じ。

  • 制作サイズが最大5000×7000pixel×200dpi
  • Photoshop作業で容量が最大3.8GB
  • 同時録画

印刷用途から大きいサイズで制作する必要があり、加えて制作過程を録画しながらの高負荷作業だったにも関わらず仕事で使ってる高スペックのデスクトップPCと同等のパフォーマンス…!強いて言うならCPUにめちゃめちゃ負荷をかけるとファンがうるさい点は負けてる

ここに関して正直言うことがないレベルかな。

動画制作の場合【素材の編集からYouTubeへのアップまで】

録画して編集してYouTubeにアップロードしたメイキング動画。

動画制作に関しては本職じゃないもののYoutubeにメイキング系の動画をちょいちょい上げてるので今回も録画した素材を編集してYouTubeにあげるところまで全部やってみました。

唯一重かったのが50GB程度の素材を動画編集ソフトのPremiereProに一気に全部突っ込んだ瞬間だけで編集中の反応速度もエンコード時間もデスクトップPCと作業感はほぼ一緒。

個人的に気になった点

良い部分があれば悪い部分も気になるのが人の性で、文句無いレベルかなぁと思いつつ実際に使っていく中で「ん?」と感じた点。

【発色の再現性】

仕事柄モニターで出力される色、コントラスト、明度といった視覚的情報の精度とても気になるんですが、終盤の詰めや微調整するのに全体的に発色が高い印象?

自分は比較確認用のモニターに値段高めで精度の高いディプレイのEIZOとタブレットのiPadProを使ってるんですが、今回使ったノートパソコンの「P65 Creator」の発色に違和感を覚えたので調整したものの彩度の低い色域を表現するのが苦手なのかなぁと感じた…。

画像単体でパッと見ても分からず比較して気付いたレベルですが自分は気になりました。ここは看過出来ないポイント。

【画面サイズ】

自分は普段デスクトップPCで作業していて土俵が違うので比較するのはフェアじゃないかも知れないと思いつつデスクトップと比較した時のモニターサイズの差。

今回使ったノートPCは15.6インチ。

対して普段使ってるデスクトップPCは23.8がインチ2台のデュアルモニター。

HDMIの接続端子が付いてるので別モニターを繋げられるものの、個人的にメインディスプレイは大きい方がよくてモニターの大きさは作業効率や疲労度に比例すると思ってるので作業処理能力が同等なら次いで気になるところ。

【デザイン】

正直全体的なデザインはもっさりしてるかな…って印象。

ニュートラルなシルバー筐体なんですが、質感がチープであまり好きじゃないです。

MacBook等と違って見た目をカスタマイズ出来る本体カバー製品がないし、高い買い物だし、持ち歩けることも考えたら見た目にもこだわれるオプションが欲しい。個人的にはダークグレーが欲しい

仕事で使ってるデスクトップPCと値段&性能で比較したら…

一応普段仕事で使ってるデスクトップPCとも簡単に比較してみました。

普段使用しているドスパラの「raytrek LC-E M4」

  • メモリ 32GB DDR4 (8GBx4)
  • グラボ NVIDIA Quadro M4000 8GB
  • ハードディスク HDD 2TB
  • 解像度 2K(1920×1080) ※別途購入したEIZOモニター
  • 値段 ¥287,980 (税抜)

今回使用したMSIの「P65 Creator」

  • メモリ 32GB DDR4(16GB×2)
  • グラボ GeForce RTX™ 2060 6GB
  • ハードディスク SSD 512GB
  • 解像度 4K (3840×2160)
  • 値段 ¥266,800 (税抜)

うん…どちらも高い\(^o^)/

普段使ってるデスクトップ本体が32万円(メインで使ってるEIZOのモニター2台分含めると40万円弱)、今回使ったノートパソコンが29万円で買った時期やパーツの性質といった部分で条件が一緒じゃないので単純に比較は出来ないものの、実際に使ってみた作業感はかなり近くてハイスぺ要求の制作物でも個人規模であれば全く問題ないレベル。組織規模の場合だともっと高性能なグラボが必要かも?

「性能がショボくてアレが出来ない、コレが出来ない…」ってことが無くて、同様のガチ制作が出来ることを考えたらノートパソコンなのにメイン機に成り得る

ちなみにスペックの見方が分からん、って人のために別記事の3DCG向けのPC選びに悩む人におすすめのシンプルな判断基準の紹介で分かりやすく解説してます。

MSIの中の人に「ん?」と感じたことを質問してみた

今のノートPCってここまで高性能なのか…!

と思いつつ同じ値段帯の他社メーカーのクリエイター向けノートPCはどうなのか気になって調べた結果…アレ?性能ほぼ一緒じゃね?というわけで質問。

【他社メーカーと違うところ】

ハイパフォーマンスな構成ながら薄型・軽量デザインによる持運びやすさを実現しつつ、強力な冷却システムを搭載することで長時間安定動作を実現性能・冷却性・持ち運びとデザイン性のバランスを妥協する事なく高めた製品となっております。

…by技術担当者

【発色について】

色差に付きましては個体差であるかと思われます。(余談ではございますが、クリエイター向けモデルの現行製品ではより改善が図られてます。

…by技術担当者

らしいです。

軽いって言われて持った時正直「え?別に軽く無くね?」って思ったんですが、比較対象がMacbookみたいな軽量ノートPCじゃなくてゴリゴリ制作用のハイスぺノートPCらしく「なるほど」と色々調べて回ったんですが同じ系統の中では確かに軽いです。

持ち運びを考えたら結構ポイント高いところ。

それと気になってた色差については個体差があるものの改善されてるとのことで、もしも変だったら取り換えてもらえるとおもいます。

まとめ|余裕でガチ制作に使える

導入モデルや趣味として買う分には正直高い…。

個人的にはガチガチのスペックを要求するが故に自宅で作業せざるを得ない、一部外出先で作業出来ても仕上げや調整は結局デスクトップPCみたいなところがあるので高負荷な作業もノートPCで完結する上にメインのデスクトップPCと同等の作業処理能力で価格帯も近いところは凄いと思います。

個人的にはディスプレイやデザインが気になるものの、仕事で使ってるデスクトップPCの代替機として使えるか否かの目線で使った正直な感想としてサブモニターを用意出来るのであれば乗り換えを考えていいレベルかなぁと。

クリエイター向けノートPCに興味がある人の参考になれば。

P65 Creator

おまけ

余談なんですが、修正も無く好きなようにやらせて頂いたのにはビックリしました。

店頭とか公式サイトのプロモーション協力用についでに録画して解説付きのメイキング動画もYoutubeに投稿してるので興味あったらぜひ。

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