こんにちは、さだぢです。
俺の絵の入り口が西洋美術や映像だったので日本的なディティールや細部にこだわったイラストとは違った角度からの上手く絵を描くコツについて書こうと思います。
上手い絵を描きたくても「デッサンが~」「パースが~」「線が~」ってところが気になると思いますが、絵には色んな要素があってその中でもイラストのクオリティーを上げるために比較的すぐに真似できて即効性のあるコツというかテクニックをまとめました。
完成度を高く見せるのは案外基本的なことを丁寧にやるだけだったり、描く前の設計だったり、そこからさらに絵のクオリティーに直結するのは仕上げの調整作業だったりします。
映画やアニメのメイキング映像を見てもらうとわかるんですが、絵作りする上で構図やレイアウト、陰影や焦点調整して視線誘導したり、絵に一体感、臨場感を出すためにエフェクト足したりしててこれら技術はそのままイラストに応用が効いて、完成度を高く見せるコツが散りばめられてます。
西洋美術でも同じこと学べるけど映像系の方が分かりやすい
よかったら参考にしてください。
目次
イラストを描く上ですぐ真似できるテクニック
画面を4分割したときのバランス差を意識する
初心者がやりがちなのがパッと見で退屈な画になること。
その改善案として構図についてのポイントを。
ポイントは2つあります。
「画面を4分割した時に同じ比率にしないこと」「画面からはみ出すこと」です。
なんか単調だな…。
と思ったら4分割された画面をイメージしてみる。
退屈な絵はその画面に対して均等なバランスでキャラなり背景なりが描かれてたりする。
「4分割の領域」の見え方が均等にならないように比率をいじるだけでもグッとよくなる。
さらにもう一つポイント。
キャラや背景を描いたときに画面内に納めないこと。
少し単調に見えやすい。
絵を「画面外」に一部はみ出すことで画面に広がりを感じさせてこれもグッと良く見せるポイント。
この2つ意識するだけで見る側の目線は全体に目が行き届き画面に広がりを感じやすくなる。
絵に分かりやすく明度差をつける
初心者がやりがちなのがパッと見で地味な絵になること。
その改善案として明度についてのポイントを。
地味な原因の大半は明度差がほとんどなく白黒にしたときにグレーになってること。
なので「絵の中に最大限の黒から白までの明度幅を使ってみる」ことを意識すれば絵がグッと締まる。
淡い色味で描くのは難易度が高い。
コントラストをつけた方が完成度高く見せやすいです。
初心者は「明度差」を意識しても全体的にグレーになりやすいので最初はスポイトで色を拾って数値を確認する。
情報量に差をつける
初心者がやりがちなのがパッと見でゴチャゴチャした画になること。
その改善案として情報量についてのポイントを。
絵の中に「すごく描く」部分と「すごく描かない」部分両方を作って絵に緩急を出すことです。
絵の魅力は色んな「差」を作ることで生まれます。
それは最初に挙げた構図だったり明度だったり。
他にもあるけど割愛
そして「差」を作るのに手っ取り早い方法が絵の中に「情報量」をたくさん作ること。
ただし全体に情報量を入れると差がなくなって手数だけ入った差のない絵になる。
「情報量」に緩急をつけてあげることで見やすく、差のある絵になります。
全体に手を入れるのではなく描かない部分を作ることも重要。
エッジの処理は丁寧にする
初心者がやりがちなのがパッと見で締まりのない画になること。
その改善案としてエッジについてのポイントを。
もやっとしてる原因。
これは能力的な部分ではなく作業が雑なだけの可能性が一番高い。
なので描いた絵を後から綺麗にすることになるけど結構大変。
ポイントとしては全部丁寧に描くのではなくて「エッジのキワ」だけ丁寧に処理してあげるだけでいい。
中の塗りが雑でも「エッジのキワ」が丁寧だと気にならないですが、逆はあまり効果がない。
絵のキワを丁寧に処理するだけで絵の完成度は上がる。
さいごに
ここに書いたテクニックは初心者でも真似できるけど、俺が絵を作る上で最も気にしてるポイントでもあります。
絵の見栄えや完成度を高めるコツなのでよかったら意識してみてください。
おまけ
Twitterのモーメントで最新の考察やノウハウをまとめてます。
⚡️ "絵のノウハウ、テクニック、Tips"https://t.co/NIpjqETtH2
— さだぢ (@sadaji_art) 2018年6月11日
▼今までの経験から絵のノウハウや考えをまとめてるので興味あったらどうぞ!▼
あわせて読みたい
絵が上手くなる方法で「描く練習」以外にあるコツをガチ勢が教える