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デッサンを初心者が重視すべきでないと思う理由を経験者目線で話すよ

デッサン

こんにちは、さだぢです。

なんのためにデッサンするのか…。

それについては「 デッサンの練習をなぜやるのか藝大を志し半ば挫折した俺が考えてみた  」で書いてますが、今回は逆の立場で「逆のアレ?デッサンいらなくね?」と悟ってまったくやらなかった時期に考えてたことを書こうと思います。

いらないって言ったら語弊はあるんですが言い換えると重要視するべきではない、軸にするべきではないのニュアンスで捉えてもらえたら…

デッサンをなぜやるのか藝大を志し半ば挫折した俺が考えてみた

2017.04.19
さだぢ
当時描いてたデッサンはこんな感じ

 

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ギャラリー過去の作品一覧

デッサン力を基準に考えると呪縛に苦しむことになる

デッサンは「絵が上手くなるため」「上達するため」にやると思うんですが、絵を描く上でデッサン力、技術力、画力といった「上手さ」を軸にすると高確率で続かないです。

精神的な面で言うと上手さを軸にすると上達してるときはいいですが、絵を描くのがしんどくなったときにやる気が出ずに上達が妨げられ負のループに陥ることもある…。

PixivとかTwitterといったSNSを見てたら分かると思うんですが、無限にいるんじゃないかって思うくらい上手い人が多いです。

そうなると嫌でも自分と比較するし、その度に凹んでいい意味で自惚れというか自信が持てなくなる。

さだぢ
上手くなり続ける人の軸は「楽しい」「好き」「面白い」だと傍から見て思う

 

さらに仕事も絡めた話になるんですが、例えば絵で食っていこうと思ったら大半の人達はこの人たちを相手に戦っていかなくちゃいけないわけで…。

加えて若い世代も続々出てきます。

しかも絵を学ぼう、練習しようと思ったときにネットのおかげで色んなノウハウが出回って技術習得のハードルが下がり、独学で上達するのも容易になってると思います。

小学生、中学生くらいの年齢でプロレベルの作品を作る人もどんどん増えそう

世の中で絵が上手い人が増えて多くなっており、習得コストが下がってるということは「上手い」というだけの価値は低くなり、仮に上手くなっても大半の人は有象無象で散っていくんじゃないかな。

というのが「上手さ」を軸にした場合に考えられること

デッサンを軸に考えると、上手い人達がいる中で凹まずに上手くなるモチベーションを保ち、さらにその人達に勝てる力を身に付けることを考えることになりますが達成できない目標にほとんどの人は詰みます。

といった具合に精神的にも将来的にも「デッサン」を拠り所にするのはよくない。

まずは続けるためのハードルを下げる意味でも初心者の段階でデッサンは考えなくてもいい。

神絵師として有名になり崇められるのに必要なのは画力ではない?

2017.07.15

基本的にデッサンはつまらない

藝大受験のために予備校でデッサンを描いてきましたが、面白くないし苦痛でした。

絵を描く人は萌え絵だったり、イラストだったり、風景だったりと個人によって描きたい絵、好きな絵の好き嫌いや好みが違います。

そういう人達に対して絵の基礎だからと一律にデッサンをやらせるより、個々の描きたい方向性を伸ばし、本人が必要だと思ったときにデッサンをやるというのが理想だと思ってます。

さだぢ
やる気もなく、必要性も分からないときにやる学習ほど覚えが悪いものはない…

 

俺は?

今でこそデッサンを描きすぎたせいか?

ドM耐性が付き?

ストックホルム症候群かよってくらい楽しく描けるようにはなったんですが?

これは上達して上手く描けるようになってからそう思うようになっただけで一般的にデッサン自体が面白いわけではないと思うよ?

受験のために描いてたけど、上達することで面白くなるならデッサンである必要はないし目標とする絵があるんだったら最初から描きたい絵を描いて上手くなってた方が最初からモチベーションも違うから上達も早いし、楽しいと思うことなら続けられます。

好きだったり面白いと思うことって上達が早いし継続できるので、上手さではなく「好き」や「面白い」を軸にするべ

デッサンは体系的に訓練できる環境が大事

コレ大事よ?

デッサンって独学でやっても効果が薄いと思ってます。

デッサンのいいところって技術として体系化されてることだと思います。

デッサンは環境が揃って効果を発揮すると思っていて、指導者がいて、他人と比較できて、講評を受けることができる環境で反復して描くことで体系化された技術を継承して気付く力や考える力を身につけて、自分一人で描いても上達できるように養えるところが体系的なデッサンのいいところだと思うんですが、独学だったら方向性もわからず無駄な無駄してる可能性もあると思います。

だったら自分の「好き」なことや「面白い」と思うことやり必要となったときに考えるか、最初から体系的に学べる環境に身を置いた方がいい。

「いや俺独学でやって上手くなったよ」という人もいると思いますが、そういう人は上位数%の人種だから!

勘違いすんなよ!

さだぢ
環境の力は大きいで

デッサンなんて絵の要素の一部でしかない

デッサンを重視する人はデッサンが上手ければ評価されるはず・・・と思ってる節があるかもしれません。

ゲーム、イラスト、漫画、ポスター、広告等といった世の中で見るあらゆる視覚表現されたものを見たらわかると思うけど、上手い絵もあれば、ダサい絵、可愛い絵、優しい絵、クスッっと笑えるような絵と色んな種類の絵がある。

けどデッサンの上手い絵 = 売れる絵、評価される絵ではない!

さだぢ
見てて思わない?

 

絵には色んな役割がありストーリーがある、面白さがある、感動がある、癒しがある、分かりやすさがある、勉強になる、といった具合に色んな要素があり、デッサンや上手さは絵を構成する要素の一部でしかない。

そして絵は単体ではなく媒体として使われることが多く、絵が上手いことよりも絵を通してどんな付加価値を与えられるか価値に繋がりやすいと思います。

そういやって世の中で実際に評価されてる絵、売れてる絵を見て自分が描きたいのは上手い絵なのか、面白い絵なのか、可愛い絵なのか、そしてそれにデッサンは必要なのか考えるキッカケにもなると思います。

まとめ

趣味であろうと仕事であろうと「好き」や「楽しい」「面白い」を軸にしないと続かないです。

そもそもデッサンは手段であって目的ではない上に、スキルではなく、スキルを身につけるための下地に過ぎないのでその先で何を身につけるかの方が重要だと思います。

なので萌え絵を描きたかったら萌え絵を描いたらいい。

リアル絵を描きたかったらリアル絵を描いた方がいい。

その上で必要だと思ったら手を出したらいいと思います。

自分の武器として「上手さ」以外の付加価値をいくつも持つ、そういった複合スキルを身につける方が大事なのでは?と思ってて、デッサンは挫折するポイントがたくさんあるので初心者のうちは必要だと感じるまではやらない方が長続きするんじゃないかと思ってます。

まずは障害物を避けよう。

 

▼今まで経験を元に考え方や方法論について書いてるので興味あったらどうぞ!▼

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