イラストの構図やラフ作業で重視してるコンセプトアートの考え方

こんにちは、さだぢ(@sadaji_art)です!

絵の完成度を高める上で「描くこと」も大事なんですが、それと同じくらい大事なのが「考える」という作業で、イラストの構図やラフを考える上でも役に立つし上達の訓練にもなります。

絵を描く上で描き方やHowToについて言及してるサイトはたくさんあるけど、考え方についてフォーカスしてるサイトって見ない

実は絵を描く前の前段階の準備、考え方、プロセスは企画やコンセプトアート、デザインでも必要とされるスキルなんですが、これって描く前に絵のクオリティーを上げるのに必要な要素が散りばめられてると思うんですよ。

そこにフォーカスを当てて絵を描く上でモヤッとしたイメージを詰めて、そこからクオリティーを高めていき結果的に上手い絵にしていく方法、考え方を書きたいと思います。

人によって色んな進め方、考え方はあると思います。

その数あるうちの一つだと思ってもらえれば( ˘ω˘ )

絵の完成度を上げるために最初に考えること

何を描こうとしてるのか言葉に書き起こす

まず最初に何を描くかを決めるんですが、ぶっちゃけこのアイデアの段階で「良い」「悪い」とかなくて、ここからイマイチだったり、モヤっとしたアイデアでも完成度を上げていけると思ってます。

今回はいくつかキーワードを適当に決めてからそこから派生して考えてます。

本当になんでもいい

最初に頭に浮かんだのが「偵察機」だったのでそれを起点にキーワードを膨らませます。

  • 偵察機
  • 近未来
  • SF
  • 丸い
  • カメラ
  • ヘリコプター
  • ポスター
最初のアイデアの段階で「ネタ」を箇条書きで言語化して言葉に書き出していくと頭の中のモヤっとしたイメージの整理ができてより具体的なイメージが浮かびやすいし、絵の方向性も決めやすい。

最初に思いついたネタをもう少し具体的に連想させていく

言語化したキーワードから連想して草案を書いていきます。

  • ポスター風だとカッコいいのではないか?
  • 左右対称のシンメトリーとかカッコイイかも?
  • sci-fiだと画面は青いイメージが鉄板じゃないか?
  • 虫のデザインで偵察機ってテントウムシのフォルムはどうかな?

といった具合に連想していきイメージを固めていく。

連想した中から複数案を作り、そこから混ぜたり消したり足したりしてイメージを具体的にしながら最終的に1つに絞っていきます。

スクラップアンドビルド、みたいな感じ

考えながら頭のイメージを軽くスケッチするとアイデアも湧きやすい。

この段階で練ると作業をする上での「軸」ができるのでブレにくい。

描く絵の「軸」を仮決めする

そして今回決めたコンセプトが「近未来の虫型偵察機のポスター風」の絵です。

この後に資料を集めたり、簡単に視覚化して吟味するために複数案作ったり、良くするために作り直したりするけど途中でコンセプトが変わるってことはそもそもコンセプトがブレてたりモヤっとしてたってことなので最初に戻って考え直す必要があって、この段階ではその可能性があるので「軸」はある程度固めつつも仮決めにする。

イメージを具体的に固めていく過程でコンセプトの方向性が変わることもある…のでそれを早めに発見して序盤のうちに修正する意味でも早めに軸を仮決めするのが大事。

ちなみに絵が上手い人は経験値が高いのでモヤっとした絵、微妙な絵でもGOサインを出して良い感じにできる地力があるけど、それでも描く絵のコンセプト、軸がブレてると微妙な絵になりやすく、逆にバシッと決まってると絵として完成度が高くなることが多い。

絵のイメージを視覚化するための資料を集める

アイデアを言語化して描く絵の「軸」の方向性を決めたら資料になりそうな画像を片っ端から集めていきます。

「軸」は絵の方向性を助けてくれる地図になるけど絵のクオリティーを左右するのは「資料」です。

さだぢ
これは間違いない

 

上手かったり、センスがある人が資料を見ないで超絶スゴいものを作ったりしますが、それは今までの経験則や引き出しの多さに基づくものであって資料自体はかなり集めてるはず。

俺がオススメしたいのは実際に足を運んで観察したり調査したりして1次情報をベースに資料を集めて自分の引き出しを増やしていくことですが、ほとんどの人はそこまでしないので資料の探し方、調べるべきことを書いていこうと思います。

実際に足を使って資料を集めてる人もいる

資料集めてる?ラフ描いてる?絵が上手くなりたかったら必須の作業!

2017.08.13

資料を集める際のオススメの調べ方&サイト

google画像検索

王道の調べ方ですが、調べる上で一番お世話になる方法。

ポイントは日本語ではなく英語で調べることです。とか言いつつ英語で調べるは割と当たり前感がスゴいですが・・・ちなみに中国語もオススメです。最近中国のサイトがキテて英語、日本語検索では出ないような画像も発見できたりします。

Pintarest

アーティストやデザイナー達が「いいな」と思った画像や「資料用」にまとめた画像が一挙に見れるサイトで、気に入った画像や使いたい画像を保存して自分だけの雑誌みたいにしてまとめることができるので重宝してます。

Artstation

ここは世界中のアーティストが作品を投稿してるサイトでクオリティーが高いものばかりなので刺激にもなるし資料としても優秀。

STILLS FROM BEAUTIFUL FILMS

構図やレイアウト、色や明度といった要素は映画が構成が一番勉強になるんだけど、それらの「映画の良い場面集」をまとめたサイト

GoogleEarth

グーグルアースは地球上の好きな場所を3Dで見れるので構造物や空間を3次元で把握できるので便利。

NASA

NASAは宇宙の写真を著作権フリーで提供してて商用利用も可能なので、資料になるだけではなく絵の素材としても使える。

個人的に必要だと思っている資料


個人的に資料を集める時に意識してるものがあるのでいくつか紹介します。

  • イメージ資料
  • シェイプ資料
  • ディティール資料

なるべく要素ごとに分割した方が使いやすいですが、資料をまとめるのに、集めた資料を一挙に見れるPureRefというソフトを使ってて、資料をボードにピンで止める感覚で整理できます。

ちなみに資料を分散させる理由としては以下のような理由

色、構図、明度が一枚の絵で完結した資料
→似る可能性が超高い!

色だけの絵、構図だけの写真、明度だけのイラスト、という具合に各自要素で分けた資料
→新たな息吹の予感・・・!

【イメージ資料】絵に取り入れたいなーって思ってる漠然とした要素

これは最初のネタ出し用、いいなと思うものをイラスト、写真、3D問わずに漠然と集めたものです。

  • 絵のこの色の雰囲気がいいなー
  • お!この写真構図が超カッコぇぇ!

といった感じで何に使うか分からないけど「良い」と思ったものを収集した資料です。

【シェイプ資料】形状のみにフォーカスした要素

これは例えば背景だったら背景の見え方のシルエットだったり、キャラクターのシルエットだったりといった「形」を意識した資料です。

【ディティール資料】細かい部分の参考にしたい要素

これは質感とか細かい部分の「密度」を意識した資料です。

「軸」「資料」を元に簡易的に視覚化する

最初に言語化して軸を決め、集めた資料を元にイメージを簡易的に視覚化します。

この段階では細部を考えたり書き込んだりはせずに大きな見え方を決めることだけに注力します。

  • シルエット
  • 構図
  • 明暗
  • 色…など

この工程で絵としての見栄えが決定するのでここが吟味するポイントで、ここをちゃんと計画すれば作るべき部分、作らなくていい部分の判断もできるようになります。

ここをちゃんと練ると例えやらかしても絵としての見栄えがある程度担保される

シルエット

シルエットは数ある要素の中でも個性が出やすいかなと思ってます。

個人的に見栄えがいい感じになると思うのは「曲線」「直線」「エッジ」が混じったシルエットです。

構図

キャラデザの場合は分けますが、一枚絵の場合は構図とシルエットはセットで考えてます。

構図だけでもその絵が何の用途で作られたのか印象を操作できて、今回はポスター風なのでポスターっぽい構図です。

明暗

明暗は大きな見え方を判断するのに重要な要素。

白から黒までの最大の明度幅を使うと絵の見え方がキレッキレになります。

色は印象やイメージを操作できるポイント。

ここまでを踏まえて最初に戻る

簡単にビジュアルを作ったら、ここまでの「軸」「資料」「視覚化」の工程を最初に戻って再検討します。

修正や検討をする前提なので最初は本当に雑な進め方でも問題ないと思ってます

今回は1つのイメージを元に進めたけど検討や吟味をするには複数案あると望ましい

この「練る」という行為は描き込まずとも絵の完成度を上げることができる工程で進め方としてはアイデアを言語化して、連想した言葉を書き出して、視覚化して、それを元にまたイメージを連想して…を何周もしてそこから徐々に詰めていく感覚です。

さだぢ
サイクルを回した回数だけクオリティー上がる

 

まとめ

最終的にこうなります。

3D_Sci-Fi_Bug

この「練る」という行為は本制作に入る前の見え方やクオリティーを制作する前から把握できて絵作りをしやすいやり方です。

画力でゴリ押ししてもいいけど、その前段階で見え方を設計して計画すればクオリティーを描く前から担保できるので絵作りが楽になると思います。

「正直もっといいやり方あるよ!」「いやそこはこうしたら?」って意見があったら聞かせてください(´・ω・`)

 

▼他にも技術的なノウハウや思考を書いてます▼

あわせて読みたい

絵が上手くなる方法は「描く練習」以外にコツがあるので紹介するわ

2 件のコメント

  • 絵作りの考え方大変参考になりました。
    絵の初学者の自分にとってはこのブログがバイブルとなっています。
    今後の記事も楽しみにしています、ありがとうございました。

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