こんにちは、さだぢです。
液晶ペンタブレットに興味はあるものの国内市場を牛耳ってるワコム製の液タブは高い…。
仕事をする上では普通の板タブでも十分だし買わなくてもいいかなーて感じだったんですが、海外製に目を向けて見たら同等スペックの液タブが半分以下の値段で販売されてるし、板タブも安くて評判が良かったので「おっ?」って興味が出て調べました。
値段が相当安いので安かろう悪かろうなのではないか。
っていう疑いの目線から入ってるので低評価を積極的に拾いつつ…。
仕事で使ってるプロの声や長期間使ってみた人の声を重視して調べたので参考になれば。
目次
海外製のペンタブ・液タブの特徴
そもそも海外製ってどんなのがあるの?
って気になって調べて生き残ってるのが以下の3社。
- HUION
- GAOMON
- XP-Pen
HUION、GAOMONが中華製でXP-Penはアメリカ製みたいですね。
そして海外製のペンタブによく見られる特徴は以下の通り。
- ペン先が沈む(※今は沈まないモノもある)
- ペンが充電式が多い(今は不要なモノが多い)
- 製品に個体差がある(誤作動や初期不良等)
- 液タブの場合だと色に難アリ(苦手な色がある)
- ワコムと共存はできない(ドライバーの相性が悪い)
- メーカーによってはサポート対応に不安がある
- 日本語のマニュアルが無いことが多い
- Macだと上手く機能しない?
- 筆圧に少し癖がある(※改善されてる)
- 描き心地はワコムが上(※線画以外はさほど差はない)
ただ正直、今だと気になってた部分の多くが改善されて実務で十分使えるレベルの製品ばかりだと思います。(2019年11月22日現在)
ただ、1点注意が。
基本的に初期不良率がワコムに比べて今も高いのは否めないです。
初期不良が多いのは低価格を実現するために「不良品を出さない」という検品コストを一切無くしてることが原因なので取り換えてもらえば解決する問題かなぁと思いつつ「初期不良を掴まされ交換する」ことに抵抗があるならワコムの方がいいかもしれないです。
各メーカーから気になった製品をピックアップ
正直どれも似てるので目についた製品を紹介。
HUION
中国に本社を置くグラフィック関連企業。国家重点扶持的高新技術企業(中国が重点的に支援するハイテク企業)の一つ。
調べたら唯一Wikiが出てきて海外製メーカーの大手っぽい。
自分が使ってるのが5年以上使ってた上位モデルのIntuos 4ってワコムの板タブなんですが、口コミを見てたらそのIntuos4とHUIONのH610 PROを比較したレビューを書いてる人がいて有難い!!
驚いたのが当時3万円弱したワコムの板タブと現在8000円弱のHUIONの板タブに遜色がないってこと。
さらに驚くのが低評価が全然無いところで、値段に対しての満足度は相当高そう。
Intuos4は未だにプロが現役で使えるレベルの良品だけど、それと同等のものが今なら8000円あれば買える…。
時代の差では?って思うけどワコムの場合だと8000円での予算では性能が微妙な最安モデルしか買えないし、最新の最上位モデルのIntuos Proを買うにしても3万円弱はかかる上にIntuos4とそこまで使い勝手が変わらないことを考えるとHUIONの板タブH610 PROは相当優秀だと言える。
ただ他の関連商品を見てると不具合や誤作動があるが気になる…。
- プロ向けの板タブに劣らないレベル
- ペンが充電式
- ペン先は沈むので慣れが必要
- 筆圧レベル8192
- 8000円台で買える(ワコムの1/4程度)
GAOMON
全ての液タブのなかでやたらレビューが多くて、★の評価が4.5以上と高評価で気になった液タブがGAOMONのPD1560で、なんと15.6インチで脅威の4万円台!ワコムだったらこの4倍はする
レビューを見るとサポート対応がしっかりしてるという声が多く好印象なんですが、数%の低評価を見てみると初期不良や誤作動があってその辺の仕分けするコストを省いてるが故に安いのかなぁと思ったり…。初期不良の場合はすぐに再送して貰えるみたい
傾き検知が無かったり色味はやはり弱点みたいですが、描き味はワコムの液タブと遜色無いという声が多いですね。
ただMacだと上手く機能しなかったり不良品も混じってて個体差はありそうですが、値段と性能で考えると商品自体はかなり良さそう。
買ってよかった!って声がこれだけ多いのも珍しい。
- 安いながらサポート対応はしっかりしてる
- 正確な色味は期待できない
- Macとは相性が悪い
- 傾き検知がない
- ペンは充電式&沈む
- 筆圧レベル8192
- 解像度1920×1080
- 4万円台で買える(ワコムの1/4程度)
XP-Pen
先ほどのGAOMONの15.6インチの液タブと同じサイズで値段もほぼ同じで比較するのにちょうど良いなと思って紹介。
このXP-PenのArtist15.6はバッテリーフリーで他の海外製品と違ってペンを充電する必要が無いのが特徴で高評価が多いもののGAOMONと比較するとGAOMONの方が満足度が高そうな印象。
やはりMacでは不具合が多い、上手く機能しないといった声もあるので不良品も混じってる模様。
1件のみだけど1年間使った人のレビューを見たら最初は問題無かったけど誤作動が目立つようになった…ってのが気になるので耐久性に難があるのかもしれない。
- GAOMONのPD1560とほぼ同じ
- ペンがバッテリーフリー(充電式では無い)
Ugee
海外製のペンタブレットは安いんですが、Ugeeはその中でもさらに安いメーカーです。
ちなみにUgeeでユージーって読みます
具体的に言うと15.6インチの他のメーカーの液タブは4万円弱だけど、Ugeeは19インチでほぼ同じ値段です。
ここで紹介したUGEE 1910Bはサイズが大きい代わりにガッツリ性能は落ちてるものの、大きい液タブでこれだけ安いのは他に無さそう…安くてデカいけどこのサイズになると机によっては置けなくなってくるので作業するスペースと要相談なので注意。
そして海外製のペンタブは総じて低評価はどれも似てる…。
- 一番安いメーカー
- 筆圧レベル2048
- 解像度1440×900と他より低い
- 4万円台で買える(ワコムの1/5程度)
XP-PENの「Deco 01 V2」
「XP-Pen Deco01 V2」は俺自身が今使ってるペンタブです。(ワコムから乗り換えました)
最新の海外製のペンタブは「筆圧レベル8192」「傾き検知有」「ペンの充電不要」がデフォなので性能面ではなく「癖が無くシンプルなデザイン」「凹凸が無く薄く軽い」「ペンの沈み込みが無い」点に惹かれたのが決め手になりました。
HUION 「Kamvas Pro16」
「Kamvas Pro16」は必要な要件を満たしているものの特筆すべき点の無いコスパのいい液タブなんですが、HUIONの最新モデルで使い勝手のいい15.6インチとして紹介。
HUION製は全体的に価格が安い傾向。
GAOMON「PD1161」
「PD1161」は必要な要件を全て満たした上で2万円代前半で買える、現状最も安くてコスパのいい液タブで、大体Mサイズの板タブと同じくらいのサイズ感です。
個人的には液タブは自宅作業なら15インチ以上の大きさのある液タブが作業しやすいと思ってるので、11.6インチのこのモデルは持ち運び用出来るサブ機として有用かな。
まとめ
総評はこんな感じ。
- ワコムに劣らない価格性能比
- 初期不良のリスク(※交換前提)
コスパって観点から考えると最上位モデル以外はワコムで特に買う意味は無い気がします。(以前までワコムの「Intuos4」という上位モデルの板タブを使っていたんですが、今使ってる海外製で十分)
正直なところで2~3万円くらいの予算なら海外製の1万円以下で買えるペンタブの方が全然良さそうってのが今の感触。
液タブも色々と比較したんですが、コスパのいい海外製の液タブを買うならその予算で板タブを選びます。(コスパで考えたら許容範囲ではあるものの「いい道具」として使いたいならプラス数万円出してワコムの上位モデルの方がいいかなぁって感じ)
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