こんにちは、さだぢです。
プロのデジタルアーティストとして活動してます。
元々ポケットWiFiに興味があったんですが、引っ越しのタイミングで丁度良かったので自分で検証してみようと契約。
WiFiに詳しいわけじゃないし数値で言われてもよく分からん…と思う人向けにシンプルに選ぶ上ので考え方、それとググってもクリエイター目線の声が一切出てこなかったのでクリエイターとしての使用感レポをまとめたので参考になれば。自分の場合だと2D3D両刀使いで主な使用ツールはPhotoshopを主としたAdobe製品、SONYのα6600のミラーレス一眼カメラ、3DCGソフトのBlenderあたり
【作品】
【作業環境】
目次
ポケットWiFiの基礎知識
必要なポイントだけ説明。
覚えるべき用語は以下の3つだけ。
- 上り…データを送る(アップロード)
- 下り…データを受け取る(ダウンロード)
- Mbps…1秒間に通信出来る量(速度の指標)
イメージとして1Mbpsあればネットサーフィンや画像付きLINEの送受信、2Mbpsあればオンラインでの会議や打ち合わせといった用途でのビデオ通話、2.5~5MbpsあればYouTubeやNETFLIX等の動画視聴を一般的な解像度(HD720p)で視聴出来る、といった感じ。
実際のところ5Mbpsもあれば大体のことは出来る。
【公式推奨の通信速度(HD720p)】
- YouTube…2.5Mbps
- Prime Video…5Mbps
- NETFLIX…5Mbps
【公式推奨の通信速度(HD720p)】
(下り/上り)
ポケットWiFiがクリエイティブ用途でも使えるか検証
数ヵ月使用した感想と使用環境

実際に使用した環境は以下の通り。
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雑感としてポケットWiFiはシングルタスクであれば動画を流しながら作業したり数GB程度のデータなら送受信する用途でも十分使えると感じたものの、リアルタイムでの通信やスピード感が求められる仕事では不安が残るのが本音で万人におすすめ、って感じでは無い。※個人的にエリア対応の地方は思ったより使える
- 環境次第でメインWiFiになり得るものの都心だと厳しい印象
- リアルタイムでの安定やスピード感を求めるなら微妙かも
- 容量のある制作物のデータの送受信に意外と使える
- 基本的にWiFiが必要な作業はシングルタスク推奨
- 作業量の規模感が個で完結するレベルなら十分
検討する上での注意点
ポケットWiFiは「契約自体」は簡単ではあるものの「契約内容」は複雑であることが多いので、個人的にはなんかよく分からんって思ったら契約形態がシンプルかどうかを見ると決め手として推しやすいかなぁと。
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抑えておく部分を要約するとこんな感じ。
- 家族用には向かない
- 通信速度は個人差がある
- SNSで個人の使用感も参考材料
- 本体以外の付属品は保管しておく
- 通信速度は10~20%、容量は100~300GBがリアル
- 3年目以降の月額料金の値上がり注意
- 主に「欠品」「解約」で違約金が発生する
- 雑費の「事務手数料」「返送料」も確認
おすすめのモバイルWiFiを選ぶための考え方
いわゆるモバイルWiFiに属するサービスは大きく分けて3種類あって特徴は以下の通り。分かりやすくするため便宜上系統で分類
系統 | WiMAX | ポケットWiFi | スマホSIM |
下り (目安速度の理論値) | 1.2Gbps | 150Mbps | 187.5Mbps |
上り (目安速度の理論値) | 75Mbps | 50Mbps | 37.5Mbps |
容量 | 制限あり (※3日間で10GB超えたら速度制限) | 無制限 (速度制限無し) | 100GB (超過で速度制限) |
契約 | × (面倒) | △ (サービス次第) | △ (サービス次第) |
「WiMAX」は制限が多いので制作用途では厳しく、「ポケットWiFi」は性能自体に差は無いのでサービス面から選び、月間の使用量が100GB以下なら「スマホSIM」をWiFiとして代用出来る、といった感触。
「WiMAX」は「下り」は速いものの3日間で使用量が10GB超えると速度制限が入り、「上り」の速度もポケットWiFiとの差が少ないので制作用途には合わない。契約形態も面倒な部分が多く(2年契約で途中解約で違約金、割引システムで3年目から料金が上がる等)個人的には微妙
「ポケットWiFi」は「下り」が150Mbpsで「上り」が50Mbpsと基本的に性能はどれも同じだが速度制限が無く大容量で使えることが強みなので、選ぶなら契約形態が簡単で違約金がかからない等のサービス面から選ぶことになる。
「スマホSIM」系統はSIMフリースマホにSIMを2枚挿すデュアルSIMのような形になるものの、使用量が100GB以下であれば十分選択肢に入る。
- 「WiMAX」は制作用途で推奨しない
- 「ポケットWiFi」はサービス面から選ぶ
- 「スマホSIM」は使用量が100GB以下ならアリ
検討した候補一覧
基本的には「ポケットWiFi」系統で検討。
2020年3月後半から一気にリモートワークが普及して同じ回線を急激に使う人が増えた結果、各社が提供しているWiFiの通信速度が遅くなったり通信障害が発生したりと不安定な状態が続き、多くの会社が無制限プランの新規受付停止したり料金形態が変わったりしている。検討した中で変わらず残ってるのは「クラウドWiFi」のみ。
比較検討した中で候補に残ったのが以下の通り。
サービス一覧 | 月額(税抜) | 契約期間 | 端末返却 | 解約金 | 25ヶ月目以降 |
どんなときもWiFi | 無制限サービス終了 | × 2年毎縛り | × レンタル | × 19,000円(税抜) | × 値上がり有 |
クラウドWiFi | 3,380円 | 〇 縛り無し | × レンタル | 〇 不要 | 〇 値上がり無し |
NEXTmobile | 新規受付停止 | × 2年毎縛り | 〇 買取 | × 19,000円(税抜) | × 値上がり有 |
Chat WiFi (100GBまで) | 3,380円 | 〇 縛り無し | × レンタル | 〇 不要 | 〇 値上がり無し |
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まとめ
- 東京都心はキツい、環境次第でメインWiFiになり得る
- 通信速度は普通なのでスピード感を求めるなら微妙
- 一日数GB程度の制作データの送受信なら問題無い
- 基本的にWiFiが必要な作業はシングルタスク推奨
- 作業量の規模感が個で完結するレベルなら十分
ポケットWiFiを使ってみた感想として条件さえあえば制作職での用途感でも十分使えるかなと。イラストレーター、デザイナー、動画編集、3DCG等々のクリエイター系統の職種
人によって環境は異なるので万人向けとは言えないものの判断材料として参考になれば。
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